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認知症が急激に悪化したらどうする?症状が進行する3つの原因や予防方法を解説

認知症が急激に悪化したらどうする?症状が進行する3つの原因や予防方法を解説

認知症の進行は種類や要介護者が置かれている環境によって異なります。実際、親が認知症と診断されてから急に症状の進行が早くなったと感じている方も居るのではないでしょうか。

そこで、みんなの介護では認知症の家族を持つ介護者に「認知症の進行具合」についてアンケートを実施。8,584件もの回答が寄せられました。

記事内では「認知症の進行段階」「進行を遅らせる方法」を解説しています。さらに、介護に限界を感じた際の対応として「認知症の方におすすめの老人ホーム」も紹介していますので、参考にしてください。

みんなの介護アンケート

親の認知症の進行が早いと感じたことはある?
7.1%7.4%85.5%
 ある(31810件)
 ない(2751件)
 わからない(2653件)

認知症が急激に悪化する原因

親の認知症介護にかかわるなかで「症状が急激に悪化した」と感じる方は少なくありません。

実際、みんなの介護が実施したアンケート「認知症の進行が早いと感じたことがある」と回答した方は全体の8割以上にのぼっています。

そこで、このページでは認知症が急激に悪化してしまう原因、進行が早いと感じたときの予防方法、進行段階を解説します。

原因を知っておくことで、日々の接し方や予防方法に活かすことができます。

ストレス

ストレスにより脳の血流が悪化し、神経細胞に悪影響を及ぼして認知症を早めることがあります。

また、日常生活が大きく変わる出来事があった場合もストレスにつながりやすいです。そのため、できるだけ環境の変化が起こらないよう見守ることも大切です。

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生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れから認知症が進行することがあります。

例えば、身の回りのことを自分でせず、ベッド上で過ごす時間が増えると、脳機能が低下し、認知症の症状が悪化することがあります。

さらに、趣味や外出を自由に楽しめない状態も進行を早めてしまう要因の一つです。

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思考する機会の減少

家族が必要以上にサポートすると、認知症の方は自分で考える機会が減ってしまいます。その結果、脳機能が低下し、認知症の進行を早めてしまうおそれがあります。

人は生活を送るなかで、脳を働かせながら自分で考え判断して行動します。そうした機会が失われると、脳を刺激する時間も減っていきます。

そのため、認知症の方が自分で考えて判断できる時間をつくることが大切です。

【種類別】認知症の進行

続いて認知症の種類別に、症状の進行についてみていきましょう。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症とは認知機能障害だけでなく、以下のような症状がみられる認知症です。

  • 幻視症状
  • パーキンソン症状
  • 睡眠行動障害

幻覚や幻視、パーキンソン症状などが現れ、調子の良いときと悪いときを交互に繰り返しながら進行していくのが特徴です。

パーキンソン症状はレビー小体型認知症の代表的症状であり、「筋肉のこわばり」「手足の震え」といった症状のことを指します。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の経過

アルツハイマー型認知症はアルツハイマー病を原因疾患とする認知症の一種で、認知症患者の約6割を占めています。

医学的に7つの段階を経て進行いくと言われており、それぞれの段階が持つ特徴を知っておくことが大切です。

以下でそれぞれの段階についてみていきましょう。

認知症の進行度は7つに区分できる

レベル1. 正常な認知機能を維持している
病院での検査や医師の診察を受けても特に所見が見当たらず、正常な認知機能を維持している状態。
レベル2. ものの名前が出づらくなる
もの忘れが目立つようになる状態です。

よく使っていたものの名前が出づらくなるほか、保管場所を忘れることがあります。
レベル3. 家族が言動の変化に気づく
計画的に物事を進めたり、整理整頓したりができなくなる状態です。

もの忘れが目立つようになるほか、新しいことに興味を失ったり、本やドラマの内容が理解できなくなったりすることが増えます。
レベル4. 医師が認知機能の低下を認める
医師に「認知機能に明らかな障害が認められる」と判断された状態です。
レベル5. 誰かのサポートが必要になる
誰かにサポートしてもらわないと日常生活が送れなくなる状態です。

住所や電話番号、簡単な暗算ができないなど大きな認知機能の低下がみられます。ただし、食事や排泄のサポートは必要ありません。
レベル6. 自立した生活が困難になる
日常生活を一人で送ることが困難な状態です。

レベル5までは一人でできていた食事や排泄もサポートが必要です。また、新たに徘徊といった症状もみられます。
レベル7. 生活全般でサポートが必要になる
周囲の環境に反応できず、会話をしたり、自分自身をコントロールしたりすることができない状態です。

生活全般で介護が必要となり、身体全身が硬直して姿勢を保つことが困難です。

アルツハイマー型認知症については以下でも詳しく解説しています。

血管性認知症

血管性認知症とは、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患が原因で発症する認知症です。

脳血管疾患の発症部位や範囲によって症状は異なるため、「まだら認知症」とも呼ばれています。

もの忘れなどの認知機能の低下から始まり、感情のコントロールを抑制できない、手足の麻痺・痺れなどが現れます。

脳血管疾患を繰り返すことにより、段階的に認知機能が低下します。

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認知症の進行段階

認知症の進行段階について解説します。認知症の進行段階は以下の4つに区分されます。

  1. 前兆
  2. 初期
  3. 中期
  4. 末期

それぞれの進行段階をみていきましょう。

前兆

認知症の前兆は軽度認知障害(MCI)と呼ばれます。

認知症と同じ「もの忘れ」に近い記憶障害がみられますが、日常生活に支障はほとんどありません。

MCIの症状は少し前に聞いたことを忘れて何度も質問するなどの時間経過に伴った記憶障害です。

MCIの段階で早期発見・治療をすることで、記憶障害の進行を遅らせることができます。

初期

直前の出来事を忘れて何度も質問する、曜日や日付がわからないといった記憶障害が目立ちます。

軽度認知障害の記憶障害と症状は似ていますが、認知症の初期は仕事や家事が難しくなる場合があります。

さらに、無気力になることが増え、今まで楽しんでいた趣味に興味が向かなくなる状態がみられます。

中期

初期よりも記憶障害が著しく低下し、新しいことを覚えられなかったり自分の今いる場所がわからなくなったりします。

日常生活に支障をきたし自立した生活ができなくなることから、家族によるサポートが必要な状態です。

そのほかに、住所や電話番号が言えない、食事をしたことを忘れるなどの症状も現れます。

末期

自発性や意欲の低下から物事への関心がほとんどなくなり、中期よりも記憶障害は目立ちません。しかし、コミュニケーションを取ることが困難な状態にあります。

さらに、末期では日常生活のほとんどで介護を必要とします。失禁や嚥下障害、歩行障害などがみられ、一日のほとんどをベッドで過ごしたり寝たきりになったりする場合もあります。

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認知症の進行速度は一人ひとり異なる

時計と脳と高齢女性

認知症の進行速度には個人差があります。

徐々に症状が悪化する場合、段階的に症状が変化していく場合など、認知症の種類によって基準が決められています。

代表的な認知症であるアルツハイマー病は、症状がゆっくり進行します。

また、認知症を発症した年齢が若い場合、進行スピードが早くなる傾向があります。

認知症が急激に悪化することを防ぐ方法

この項目では認知症の進行を遅らせる予防方法を解説します。

ご家庭で実践できる内容から、専門的な医療ケアまで幅広く紹介していますので順にみていきましょう。

食生活

アルツハイマー病や脳血管性認知症は、糖尿病の方が発症しやすいと言われています。

また、塩分の高い食生活によって動脈硬化が進み、脳血管性認知症の発症リスクを高める可能性もあります。

そのため、低塩分・低糖質を心がけ、栄養バランスの摂れた食事を心がけましょう。

認知症の進行を遅らせる食べ物

認知症の進行を遅らせることが期待できる食材として、以下があります。

  • 緑黄色野菜
  • 魚類
  • 鶏肉
  • ベリー類
  • 大麦、小麦などの全粒穀物
  • 豆類
  • ナッツ類
  • オリーブオイル
  • カマンベールチーズ
  • グラス1杯程度のワイン

緑黄色野菜やベリー類に含まれるポリフェノールは、アルツハイマー病の原因であるアミロイドβというタンパク質の広がりを抑制し、認知症の進行を遅らせます。

リハビリ

認知症の予防に効果的なリハビリは主に以下の7つです。

回想法
昔の写真を振り返りながら、そのときの出来事を周囲に話して自分自身を思い直すきっかけをつくります。
作業療法
日常生活の動作で手先を使い、身体を動かして脳に刺激を与えて認知症の予防につなげます。
音楽療法
歌ったり音楽を聞いたりするなど、音楽を通してリラックスした状態にします。
園芸療法
植物の世話など、自然に触れて精神面の安定を図ります。
ストレッチ
身体を動かして脳を刺激したり、不規則な生活を防いだりします。
コグニサイズ
運動と簡単な計算を同時に行うエクササイズです。
現実見当識訓練
日時や季節、場所などの状況を認知します。
時間だけを伝えるのではなく、「ご飯の時間」と伝えることで、本人に状況を把握する機会を与えます。
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薬物療法

認知症の症状を遅らせたり、軽減したりできる治療薬はいくつか存在します。

例えば、「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」や「NMDA受容体拮抗剤」は神経伝達物質の働きを利用して、アルツハイマー型認知症の進行を抑える効果が期待されています。

以下は認知症の薬物療法に用いられている薬の一例です。

認知症に用いられている薬
分類 成分名
(医薬品名)
効能
アルツハイマー型認知症 レビー小体型
認知症
軽度 中等度 高度
AChE
阻害薬
ドネペジル
(アリセプト)
まる まる まる まる
ガランタミン
(レミニール)
まる まる ばつ ばつ
リバスチグミン
(リバスタッチ
/イクセロン)
まる まる ばつ ばつ
NMDA
受容体
拮抗薬
メマンチン
(メマリー)
ばつ まる まる ばつ

また、不安感や抑うつといったメンタル的な症状を軽減することを目的に以下の薬が処方されることがあります。

  • 睡眠薬
  • 抗不安薬
  • 抗てんかん薬
  • 抗精神病薬

認知症の薬物療法はあくまで症状の進行を遅らせたり、症状を和らげたりする目的に処方されています。

病気の完治を期待できるわけではないことを覚えておきましょう。

ストレスを与えない接し方

認知症とわかったとき、認知症を発症した本人が一番不安を感じています。

家族は本人の不安を取り除けるように、気持ちに寄り添った対応を心がけましょう。例えば、本人が間違った意見を伝えていても、否定的な態度は取らずに本人に合わせます。

また本人ができるところは任せて、その人らしい生活が送れるようにサポートすることも大切です。

認知症の方におすすめの老人ホーム

この項目では、認知症の症状が急激に悪化し、在宅での介護に不安を感じている方に向けておすすめの施設種別を2つ紹介します。

現在の進行度と照らし合わせながらみていきましょう。

慣れ親しんだ地元で暮らしたい方はグループホーム

グループホームは認知症に特化した事業所で、要支援2以上・認知症と診断された方のみが入居できます。また、施設と同じ地域に住民票があることも条件です。

認知症の進行を遅らせることを目的としたレクやイベントが豊富で、専門のスタッフから個々に合わせたサポートを受けられます。

グループホームでは1ユニット9人以下で共同生活を送ります。入居者同士で家事をして脳に刺激を与えることで、認知症の進行を防ぎます。

グループホームを探す

認知症末期の方は介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは重度の認知症や寝たきりの方も入居できる施設です。

要介護認定で最も重たい要介護5も対応していることもあり、入居後に認知症の症状が悪化しても転居を求められることもありません。

介護職員による24時間の介護サービスの提供、日中は看護職員、機能訓練指導員など充実した人員配置も特徴の一つです。

なお、施設の暮らしは原則個室を完備し、プライベートを確保できます。また、食事は身体状態に合わせて用意され、介護食にも対応しています。

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認知症の症状

脳のことを考えて、頭に疑問符を浮かべる高齢女性

認知症の症状には「中核症状」「周辺症状」の2つがあります。

中核症状とは
判断力障害や失語、記憶障害など、脳機能が低下することで直接的に現れる症状のこと
周辺症状とは
もの盗られ妄想など、本人の行動や心理状態によって現れる症状のこと

以下でもう少し詳しくみていきましょう。

中核症状

中核症状は「短期記憶と長期記憶」「見当識障害」の2つに区分できます。

短期記憶と長期記憶

記憶障害は脳の海馬の細胞がダメージを受けたことが原因で発症します。

初期の認知症の場合、短期記憶と言われる数分前から数日前の出来事が失われる特徴があります。

その一方で、数ヵ月前から数十年前といった過去の長期記憶は残っていることが多いです。

見当識障害

見当識障害とは、時間や場所、人間関係を俯瞰的に把握できなくなることです。

例えば、過去に行った旅行先の場所や出来事そのものを忘れることが多くなってしまいます。

また以下の症状も見当識障害に該当します。

  • 計画的に物事が進められなくなる
  • 理解力や判断力が低下する
  • 失行(道具が上手く扱えないなど)
  • 失認(周囲の出来事を認識できない)
  • 失語(会話や文章の流れが理解できない)

このように生活していく能力そのものが衰えてしまいます。

周辺症状(行動・心理症状、BPSD)

周辺症状とは、周囲の環境や人間関係によって行動や心理的な状態に影響される症状です。

本人なりの意図や気持ちから生まれた言動が多く、周りの理解や気持ちのサポートを通じて症状が緩和することも少なくありません。

具体的な周辺症状には以下があります。

感情のコントロールが難しくなる

脳の病変によって前頭葉が萎縮するため、理性的に感情をコントロールするのが難しい状態です。

したがって、暴力や暴言、介護の拒否など直接的な行動で自分の気持ちを表すことが増えます。

また、メンタル的に不安定になるため、抑うつや不安状態が続いたり、無気力になったりとすることがあります。

外出時の迷子・徘徊

場所に関する感覚が低下するため、迷子や徘徊しやすくなる傾向にあります。

本人からすると、どうにかして家に帰りたいという焦りのような気持ちが膨らんで徘徊状態になっているので、その思いを優しく理解する姿勢が大切です。

被害妄想

「誰かにお金やものを盗られた」「いじめられている」といった妄想がみられます。

本人は被害妄想に確信を持っているため、家族や介護者が伝えても納得してくれません。

時に家族だけでなく、知人や入居者に対しても疑いの目を向けてしまうことから、トラブルになりやすい症状です。

早期発見、早期治療がなにより大切

病院の前で立つ男性医師と女性看護師

ストレスや生活習慣の乱れなどから認知症の進行を早める可能性があるため、認知症の方が過ごしやすい環境を整えることが大切です。

認知症は完全に症状を治療する方法はありませんが、早期発見・治療を行うことで症状の進行を改善できます。

もし「認知症かも」と思ったら、一度医療機関への受診をおすすめします。

よくある質問

認知症の人が入院すると症状が進行するのはなぜ?

【回答】
心身に大きなストレスがかかることが原因として考えられます。

【解説】
認知症の方は環境の変化にうまく対応することが難しい状態です。そのため、体調を崩したりして入院した場合、病院という新しい環境に適応することができず、せん妄などの症状を発症するケースがみられます。

また、入院に伴う精神的ストレスも認知症を悪化させる原因のひとつとして考えられます。定期的な運動や規則正しい生活習慣を整えることが大切と言えます。

【詳細を知る】
認知症の進行に関する詳細は、「認知症が急激に悪化したらどうする?症状が進行する3つの原因や予防方法を解説」のページで解説していますので、ぜひご覧ください。

認知症が進行する原因は?

【回答】
環境の変化や精神的ストレス、過剰なサポートが原因として考えられます。

【解説】
入院や引越し、施設入居など、生活環境の変化に対応することを認知症の方は苦手とします。認知症の進行によっては、入院や引越しなどを理解できない場合があり、不安や恐怖の感情が残り症状が悪化してしまいます。

また、介護を必要としないシーンでもサポートしてしまうと、自身で考えて行動する機会が減り、脳機能の低下を招くおそれがあります。

【詳細を知る】
認知症の進行に関する詳細は、「認知症が急激に悪化したらどうする?症状が進行する3つの原因や予防方法を解説」のページで解説していますので、ぜひご覧ください。