いいね!を押すと最新の介護ニュースを毎日お届け

施設数No.1老人ホーム検索サイト

入居相談センター(無料)9:00〜19:00年中無休
0120-370-915

第13問 大まちがいはどこでしょう?「用事がないのにすぐに呼ぶのは、無視すればいい」

おじいちゃん、まただわ。いつも、用もないのに呼びつけるのよね。掃除に洗濯、夕飯の準備もあって忙しいのに…。洗濯物を取り込んでから顔を出せば良いわよね。

無視をしても解決しないばかりか悪化することも

無視をされると、不安感が増すので呼び出しの頻度が増える

大した用もないのに、ナースコールを押したり声を上げたりして、何度も何度も介護者を呼ぶお年寄りがいます。

ところが慌てて駆けつけると、大した用事ではなかったりすることも。

介護者は多忙なうえ、頻繁に呼び出されると疲れてしまうので、しだいに放っておいたり、後回しにするようになりますが、すると余計に呼び出す回数が増えるため、現場で悩みのタネになっています。

どうすればいいのでしょうか。

自分の存在が忘れられたのではないかと、寂しく、不安な気持ちになっている

不安感が原因なら安心感を与える

不安感が原因なら安心感を与える

用もなく介護者を呼びつけるお年寄りは「忘れられたのではないか」と、自分の存在自体に不安感を抱いているのです。本人にとっては、ナースコールが自分と世界をつなぐ命綱のようなものになっています。

これを解決するには、「困ったときは必ず来て、助けてくれる」という安心感を持ってもらうのがいちばんです。具体的には「日頃から、呼ばれる前に様子を見に行く」「手が空いた時間は話し相手になる」など、寂しい状態を減らす必要があります。

要介護状態になったお年寄りは、寂しさや不安感を抱え込みやすいもの。そのため、「自分が見捨てられることはない」「いざとなったら助けてくれる人がいる」と、常に確認したくなるのです。そんな気持ちに寄り添う介護者でありたいですね。

来てくれるとわかれば、むやみに呼ばなくなる
第13問こたえは…

来てくれるとわかれば、むやみに呼ばなくなる

「認知症ケアのまちがい探し」をすべて見る
【第14問】【特別編】大まちがいはどこでしょう?「サービスを受けたがらない人に、介護職ができることはない」

※この連載は『その認知症ケアは大まちがい!』(講談社/2017年6月13日発行)
より内容を一部抜粋し、加筆修正したものです。

『その認知症ケアは大まちがい!』(講談社/2017年6月13日発行)

「その認知症ケアは大まちがい!」

三好春樹(著)東田勉(著)(講談社)

Amazonでの購入はこちら

【著者プロフィール】