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第22回

介護の心身の疲れにも!仕事終わりの頭痛にも効果的な1日5分のトレーニング

最終更新日時 2018/04/27
頭痛は、あまりにも身近すぎて深刻に考えることは少ないかもしれませんが、約3人に1人が頭痛に日常的に頭痛に悩まされており、約3,000万人以上が悩まされているとも言われています。「頭痛くらいいつものこと…」と楽観的に考えている方も少なくはないのではないでしょうか?

こんにちは。理学療法士ブログ「リハ塾」を通じて専門的な体の知識を発信している、運動指導の専門家・理学療法士の松井洸です。

今回は、多くの日本人が抱える悩み「頭痛」についてお話ししていきたいと思います。私自身、以前は片頭痛で悩まされていましたが、頭痛を持ちながら仕事をしたり、家事をしたりするのはなかなかつらいものがありますよね。 ましてや、介護となると場合によりますがかなり重労働でもあります。 頭痛を持ちながらの介護で、介護する側が元気をなくしたり、重症化してうつに発展してしまったら元も子もありません。

頭痛なんていつものことだし…と諦めてしまわずに、ぜひこの機会に頭痛とおさらばしてください。

頭痛を解消する運動方法について

顔面筋をゆるめる運動方法

  • 耳の真ん中をつまむ
  • 水平に横へ軽く引っ張る
  • 引っ張ったまま、前後へ大きく回す
  • 10~20回程度繰り返す
ポイント
  • 痛いくらい引っ張らない、回さない
  • 少し気持ち良いくらいがベスト

背中から首の筋肉をゆるめる運動

  • 仰向けになる
  • 肘を90度に曲げる
  • 肘で床面を押す
  • 押した力で背中を反らす
  • 顎を引きながら背中を反らす
  • 10回程度繰り返す
ポイント
  • 肩がすくまないように注意
  • 腰ではなく、背中を反らす
  • 顎は上がらないように引いておく

目と首を連動させた運動

目と首を連動させた運動①

  • 両手を視界いっぱいに広げる
  • 頭は動かさず、目で両端の指を見るように視線を動かす
  • 2~3分程度繰り返す

目と首を連動させた運動②

  • 視界の真ん中に指を立てる
  • 目線は指を見たまま固定する
  • 首を左右へ動かす
  • 2~3分程度繰り返す
ポイント
  • めまいがしたり気持ち悪くなる場合は無理せず中止する
  • 素早くせず、ゆっくりと行う

なぜ頭痛が起こるのか?

頭痛は、あまりにも身近すぎて深刻に考えることは少ないかもしれませんが、全国で約3,000万人以上、約3人に1人が頭痛に日常的に頭痛に悩まされています。これほど多くの方が頭痛を感じていることもあって、「頭痛くらいいつものこと…」と楽観的に考えている方も少なくはないのではないでしょうか?

しかし、重症化すると日常生活を送るのにも支障をきたしたり、背景に重篤な疾患がある可能性も捨てきれません。ぜひ、この機会に頭痛に関しての知識、対処法を学んでいただきたいと思います。まずは、頭痛の種類別に原因を見ていきましょう。

片頭痛が起こす痛みは?

片頭痛は、脳の血管が急激に拡張することによって起こる頭痛を指します。週末の仕事終わりなどに、片頭痛が起こること経験ありませんか?仕事のストレスなどから解放されたときに急激な血管の拡張が起こることがあり、その際に片頭痛が起こることがあります。 これの原因としては、三叉(さんさ)神経の圧迫によるものが考えられます。こめかみの辺りに三叉神経が位置しており、急激な血管の拡張によって三叉神経が圧迫されることで痛みが起こる場合があります。

三叉神経は、顔面の感覚を支配しているため、三叉神経の圧迫によって関連する顔面の領域に痛みが起こることが考えられます。 なので、頭痛に限らず、顎や歯なども含まれます。その他、寝過ぎ、寝不足、疲労、強い光や音刺激によっても起こることがあります。

緊張型頭痛が起こす痛みは?

緊張型頭痛は、その名の通り、顔面や首、肩の筋肉が緊張することによって起こります。頭が締め付けられるような痛みを感じたことはありませんか?筋肉が緊張することで、筋肉を通っている血管が収縮、老廃物や発痛物質などが溜まることで痛みを起こすことがあります。先ほどの片頭痛の場合とは反対に、緊張型頭痛の場合は血管が収縮することで痛みを起こします。原因としては、デスクワークが多い、同じ姿勢で作業をすることが多い、同じ動きを反復することが多いなど。肩や首周りの筋肉を酷使することによって、筋肉が緊張した結果、痛みに繋がります。

肩や首の筋肉が、直接頭痛に繋がるわけではありませんが、顔面の筋肉と筋肉同士で繋がりがあります。肩や首の筋肉の緊張が顔面筋に伝わり、顔面の筋肉が二次的に緊張してしまうことで頭痛が起こると考えられます。両者ともに共通する要因としては、筋肉の緊張や弛緩(しかん)によって頭痛を起こします。筋肉の変化によって受ける影響が大きいということですね。筋肉が変化する要因としては以下の3つです。

  • ストレスによるもの
  • 仕事内容によるもの
  • ライフスタイルによるもの

つまり、肩や首回りの筋肉をほぐすことも必要ではありますが、上記の要因も考慮してストレスなどがかからないようにする、適度にストレスを発散することも必要になります。 これらの要因について順に見ていきましょう。

ストレスが溜まるのは、環境や仕事内容が影響している

ストレスによるもの

ストレスを感じる要因としては以下のとおりです。

  • 職場のサポートが低い
  • 仕事量が多くて手が回らない
  • 細かく繊細な作業を求められる
  • 仕事内容に関して高いレベルを要求される
  • 職場に対しての満足度が低いなどが挙げられます。

特に、現代人はデスクワークが多く、長時間座ったまま作業すること自体がストレスに感じている方が多いほど。またデスクワークに限らず、私たち人間は体の前で手を使って作業することがほとんどです。デスクワークでなくても、長時間同じ作業を反復するということもストレスを感じる一要因になっています。

仕事内容によるもの

仕事内容に関しては上述したものも含め、以下のとおりです。

  • パソコンを使用するデスクワークが多い
  • 同じ動作を反復する必要がある
  • 肩より高い位置まで手を挙げる必要がある
  • 長時間視点を固定したまま作業している

先にも述べましたように、デスクワークによる筋肉への影響は多いです。特に、デスク周辺環境の悪さが筋肉へ悪影響を与えています。デスクが低い位置にある、体に近い位置でマウスやキーボードを操作している、肘がデスクや肘かけに乗っておらず浮いた状態で作業しているなどが問題となります。

繰り返し同じ部位を酷使するような動き、さらに、肩まで手を挙げる作業などは首や肩周りの筋肉を緊張させる要因の一つであり、間接的に頭痛を引き起こしている可能性があります。また、デスクワークにも関連していますが、目と頭痛も深く関連しています。

デスクワークやスマホを見つめる時間が長くなっている現代では、目を非常に酷使しています。実は、目と首の後ろの頭の付け根部分、両方の耳たぶの下から後ろへたどり、丁度真ん中辺りの筋肉が目の動きと関係しているのです。「後頭下筋(こうとうかきん)」と呼ばれる筋肉で、首の動きと目の動きに関係しています。目を酷使することで、後頭下筋が緊張しそれが頭痛を引き起こしている場合もあります。

ライフスタイルによるもの

今までに、首や肩になんらかの診断を受けたことがある場合、受けたことがない方に比べると頭痛は感じやすいです。首や肩周りの筋肉と顔面の筋肉は間接的に繋がっています。首や肩周りの筋肉が緊張すると、顔面筋も緊張し頭痛を引き起こすことがあります。首や肩に既往歴がある場合は、少なからず首や肩周りの筋肉に影響を与える要因になるので、頭痛を引き起こす可能性は高いです。

特に問題となりやすい筋肉が、緊張をすると骨を圧迫する

頭痛と関連する問題となりやすい筋肉は以下の通りです。

  • 後頭下筋
  • 側頭筋(そくとうきん)
  • 咬筋(こうきん)
  • 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
  • 僧帽筋(そうぼうきん)
  • 肩甲挙筋(けんこうきょきん)
  • 菱形筋(りょうけいきん)

まず、上から3つの「後頭下筋」「側頭筋」「咬筋」は、顔面に関連する筋肉です。 後頭下筋は先ほど説明しましたが、側頭筋は耳の周りにある筋肉でこれが緊張すると頭蓋骨を圧迫するような形になります。 咬筋は側頭筋と繋がりを持ち、噛むときに使う筋肉で無意識に噛みしめる癖がある方は咬筋の緊張が側頭筋に伝わって頭痛を引き起こしている可能性があります。

下から4つの「胸鎖乳突筋」「僧帽筋」「肩甲挙筋」「菱形筋」は、首と肩に関連する筋肉です。 肩こりを感じる方などは、肩から首すじにかけての筋肉が硬くなっているのがわかると思います。ここに位置しているのが、僧帽筋、肩甲挙筋。 肩甲骨の内側から背中にかけて位置しているのが、菱形筋。 耳の下から鎖骨の内側にかけて位置しているのが、胸鎖乳突筋。 これらは間接的に顔面の筋肉を引っ張って緊張を高めてしまいます。

要するに、頭痛を改善するには顔面筋を緩めること、首や肩周りの筋肉も緩め、今まで説明した筋肉に影響を与える要因によって大きく筋肉が変化しないように適応できる体を作る必要があるということです。

頭痛に関してのまとめ

  • 片頭痛と緊張型頭痛がある
  • 両者に共通するのは筋肉による影響
  • 筋肉へ影響を与えるのは、ストレス、仕事、ライフスタイルの大きく3つ
  • それらの影響大きく変化しないように適応できる体を作る必要がある

いかがでしたでしょうか?私自身、頭痛に悩まされていた内の一人ですが、頭痛に対する知識と対処法を身につけてからは、頭痛を感じることがほぼなくなりました。ポイントさえおさえておけば、誰でも対処できますので、お悩みの方はぜひお試しください。

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中川 恵子
医療・介護・健康専門ライター
2018/07/13
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