中高年のアイドル!介護エンターテイナーの石田竜生です。デイケアで働きながら日本全国を周り、介護施設に笑いあふれる体操を届ける活動や、レクリエーションやリハビリの技術と知識を研修で伝えています。→(笑いに特化した高齢者レクリエーション研修)
今回は「家庭でもできる脳と身体のトレーニング・レクリエーション」を紹介しています。
「家庭でもできる脳と身体のトレーニング」に大事な3つのポイント

簡単にできるトレーニング
誰でもすぐにできないとトレーニングは長続きしません。○○筋を刺激しながら△△筋を意識して、呼吸は□□秒で息を吸いながら…なんて言われても無理ですよね。専門家が家まで来てくれるわけではないのですから。
ベッドの上でもできて、寝室で椅子に座ってできて、リビングで家族と一緒にできる。そんな脳と身体のトレーニングを紹介します。
用意する道具は身近にあるもの
新聞紙やペットボトル、タオルなど、どこの家庭にもある道具や、100円ショップの商品を使ったトレーニングを提案していきます。iPadなどのタブレット端末を使った脳トレ、最新のリハビリ機器を使った体操、数十万円のトレーニングマシーンで筋力トレーニングなど、効果は期待できるかもしれませんが、当然一般家庭には存在しません (タブレット端末はあるかもしれませんが、使いこなせる高齢者は少ないでしょう)。
100円以内のアイテムで数十万円のトレーニングと同等の効果を目指す!「100均トレーニング」も紹介します。
家族間のコミュニケーションが図れること
せっかく「家庭でできる」なら、家族みんなで取り組めたら良いですよね。みんなでやればきっと会話も増えていくでしょう。おじいちゃんおばあちゃんの意外な表情も見ることができるかもしれません。何より家族全員の介護予防にもつながります。
一人でのトレーニングは意欲が湧きにくいので、なかなか継続しません。家族みんなの力が必要です。
身近なもので簡単にできる「100均トレーニング7選」
【机の上で簡単】衣服の着脱トレーニング
- 準備物
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- フェルト(切れ端でOK)
- ひも
- ボタン
目的・効果
- ボタンの「はずす↔とめる」動作を繰り返すことで、服を脱いだり着たりする動き(ADL)のトレーニングになります。細かい指の動きは脳トレになり、脳の活性化も期待できる!
「箸を使う動き」食事動作のトレーニング
- 準備物
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- はし
- アイストレー
- デコレーションボール
目的・効果
- 「箸を使う動作」食事動作の ADLトレーニング。細かい指の動きは脳トレになり、脳の活性化も期待できる。
ストローで「噛む力」「飲み込む力」「肺活量」を鍛える」をトレーニング
- 準備物
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- ストロー
- アイストレー
- デコレーションボール
目的・効果
- 口腔機能(口の周り)改善、肺活量アップ。
磁石を使って「つまむ」「指先を動かす」「脳の活性化」をトレーニング
- 準備物
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- マグネット
- ホワイトボード
目的・効果
- つまみ動作、指先を動かして脳の活性化。
タオルを使って転倒予防トレーニング
- 準備物
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- タオル
目的・効果
- 下肢の筋力強化、転倒予防。
ペットボトルと割り箸で集中力を鍛えるトレーニング
- 準備物
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- ペットボトル
- 割りばし
目的・効果
- 集中力を鍛える、指先の筋力を鍛える。
足指と足裏を使って転ばないトレーニング
- 準備物
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- カラーボール(100均)
- ピンポン玉
- ペットボトルのキャップ
※足で掴めるものなら何でもOK
目的・効果
- 足・足指・足裏の筋力強化、転倒予防。
どこにでもあるものを使って、日常生活を不自由なく送れるよう、誰にでもできるトレーニングを継続していきましょう。