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第66回

活性酸素を抑える食品は?シニア世代も気をつけたい、シミ・シワ予防のための生活習慣を解説

最終更新日時 2022/12/09
#高齢者の健康
目 次

歳を重ねるごとに「疲れやすい」「肌荒れやしみが増えてきた」など体調の変化を感じていませんか?その変化は活性酸素の増加が原因かもしれません。

今回はがんや生活習慣病の原因のひとつでもある活性酸素について、どのような生活習慣が良いのかを解説します。

増えすぎると疾患の原因となる活性酸素

私たちは大気中の酸素を利用して生きています。呼吸で吸い込んだ酸素の一部がさまざまな刺激を受け、反応性の高い活性酸素に変化します。

活性酸素は、殺菌作用が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役割があります。しかし、活性酸素が過剰に増えすぎると、正常な細胞や遺伝子を傷つけたり(酸化)する場合があります。

それによって、がんや心血管疾患などの生活習慣病などの疾患を引き起こす原因になる可能性があります。

たとえば、活性酸素が動脈硬化を引き起こしてしまうのは次のような作用があるためです。

  1. 血液中にLDL(悪玉)コレステロールが増加する
  2. コレステロールなどを運ぶ低比重リポたんぱく(LDL)と活性酸素が結びついて「酸化LDL」になる
  3. 酸化LDLが血管壁に入り込むと免疫細胞が働き、酸化LDLを取り込んで泡状になった細胞(泡沫細胞)をつくり、血管壁に破れやすい(脂質プラーク)と言われるこぶのようなものをつくる
  4. このこぶが破れると、補修するために血小板が集まって血液のかたまり(血栓)ができ、血管がつまってしまうことで動脈硬化を起こしてしまう

血液中にLDL(悪玉)コレステロールが増加するのは生活習慣が大きくかかわっているとされています。そして、活性酸素が増えすぎる状態が続くと、健康にさまざまな障がいを引き起こすとされています。

また、活性酸素のバランスを保つ機能は年齢とともに衰えることもわかっており、50歳以上のシニア世代は特に注意が必要です。

抗酸化能力とは

私たちが体の恒常性が維持できているのは、活性酸素から増えすぎないように自己防御するための抗酸化能力があるためです。抗酸化能力とは活性酸素の産生を抑制したり、身体に起きたダメージを修復したり再生を促す働きをしています。

この抗酸化能力には内因性の抗酸化酵素(スーパーオキシドジスムターゼ・カタラーゼ・グルタチンペルオキシダーゼなど)と外因性の抗酸化物質(ビタミンC・ビタミンE・カロテノイド類・カテキン類など)があります。

酸化ストレスを予防する生活の工夫

酸化ストレスとは

私たちの体は、活性酸素と抗酸化能力が複雑に作用していますが、活性酸素が増えすぎて抗酸化能力でも通常の状態が保てない状態を酸化ストレスと言います。

このような状態になりやすい要因として紫外線、放射線、大気汚染、喫煙、薬剤、酸化された物質などが考えられます。

日常生活で気をつけたいポイント

体調不良の日が増えたり、疲れが取れない、肌荒れやシミが目立つなどを感じたら、活性酸素が増えすぎているのかもしれません。ここからは、活性酸素を減らすためのポイントをご紹介します。

タバコをやめる
タバコの煙には活性酸素やその発生を助ける有害物質が多く含まれています。これが血液中に入ると動脈硬化の原因となる酸化LDLをつくる原因にもなります。
アルコールを摂りすぎない
肝臓がアルコールを分解するときにも活性酸素が発生します。飲酒量の多い方やお酒が弱い方は特に注意が必要です。
継続できる軽めの運動をする
激しい運動をすると呼吸量が急に増え活性酸素の発生を促しますが、ウオーキングや水中歩行といった軽めの運動は抗酸化酵素の働きを高めて身体の酸化を抑えてくれます。
ストレスをためない
ストレスを感じると一時的に血液の流れが悪くなり、元に戻るときに活性酸素が発生します。ストレスを感じ続けていると体の酸化が促進されます。自分にあったストレス発散方法を見つけて、できるだけストレスのない暮らしを心がけると良いでしょう。
紫外線を避ける
紫外線に当たると皮膚細胞でも活性酸素がつくられシミやシワの原因となります。男女を問わず、外出時は帽子や日傘の利用や長時間日光に当たり続けないことなどの紫外線対策が大切です。
しっかりと睡眠時間をとる
抗酸化能力を保ち、酸化ストレスを防止するためにも十分な睡眠をとることも大切です。
食生活を見直す
毎日食べている食物には、活性酸素の働きを抑えるさまざまな抗酸化成分が含まれています。たとえばキウイやイチゴ、トマトなどに多く含まれるビタミンCや、ナッツ類、大豆などに多いビタミンEには細胞の酸化を防ぐ働きがあります。

他の食品にも抗酸化作用があるものがあります。下表にその一例をご紹介しますので、ご自分の嗜好に合わせて日々の食事に取り込んでいただければと思います。

抗酸化物質を含んでいる食品の例
抗酸化物質 食品
ポリフェノール
  • ブルーベリー
  • リンゴ
  • ココア
  • 赤ワイン
カテキン
  • 緑茶
リコペン
  • トマト
  • スイカ
  • マンゴー
セサミノール
  • ゴマ
  • 無色のゴマ油
βカロチン
  • ニンジン
  • ニラ
  • カボチャなどの緑黄色野菜
含硫化化合物
  • ニンニク
  • キャベツ
  • タマネギ
アスタキサンチン
  • エビやカニの色素
  • イクラ
  • シャケ
  • タイ

私たちは普段の食事に主菜(肉や魚や大豆製品など)を食することが多く、副菜として抗酸化成分を含む野菜や果物を合わせて食べています。

つまり、毎日の食事には何かひとつの食材で偏るのではなく、抗酸化成分を含んでいる食品を毎日の食事に取り入れながら、いろいろな食材を食べて、酸化ストレスを防ぐことが大切です。

毎日の食事を意識して、活性酸素が増えすぎないように意識することをおすすめします。

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