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第26回

見た目にも力を入れた「ソフト食」。簡単につくれる4つのレシピを紹介!

最終更新日時 2021/05/03
#介護食 #フレイル
皆さん、こんにちは。(公社)大分県栄養士会の栄養ケア・ステーションを担当している、管理栄養士の濱田美紀です。今回は「ソフト食」についてお話しします。

皆さん、こんにちは。管理栄養士の濱田美紀です。

今回は「ソフト食の簡単レシピ」についてお話しします。

見た目にも配慮した介護食「ソフト食」

「ソフト食」とは、食べものを噛んで飲み込むことが難しい方のために、食材を煮込んで柔らかくしたり、ミキサーにかけた後に形を整えるなどして再現した料理のことです。「きざみ食」や「ミキサー食」に比べて、料理の見た目が通常に近づけるよう形成されているため、食べる人の食欲を刺激し、食事を楽しむことができます。

また、食材を食べやすく加工してから成型しているため、ほとんど咀嚼する必要がなく、舌の力だけで簡単にのどまで運ぶことも可能なので、嚥下(えんげ)機能が低下した方でも食べることができます。食欲が低下してきている高齢者の方に、お奨めしたい介護食です。

嚥下機能が低下した方にもお奨め「ソフト食」

高齢者の方でも簡単に料理が食べやすくなる2つの方法

高齢になると、食べたものを噛んで飲み込む力(嚥下)も弱くなり、食事中にむせてしまうことがあります。一度むせはじめると嘔吐につながり、その後の栄養を摂取できない場合もあります。

しかし、ソフト食は水分が多くぱさつきが少ないので食塊になりやすいです。なので、誤嚥(ごえん)が起こりにくく、口腔の状態が悪く咀嚼(そしゃく)能力が低い方でも安全に食事を楽しむことができます。誤嚥を防ぐ調理法を二つ紹介します。ぜひやってみてください。

1:とろみをつける

食べものや飲みものがさらさらしていると気管に入りやすくなるため、とろみをつけて入りにくくします。とろみをつける方法は以下の通りです。

  1. 片栗粉やゼラチンでとろみをつける
  2. ゲル化剤を使う

ゲル化剤を使う場合は、ドラッグストアなどで市販されていて、かつ冷たい飲みものでもとろみがつくものを使用してください。また、ゲル化剤の量に気をつけないととろみがつきすぎて団子のようになり、かえって食べにくくなってしまいます。

2:食べものをしっとりさせる

食材に水分を多く加えるなどでしっとりとさせると飲み込みやすくなります。パンなどは牛乳やスープにつけて水分を増やすと柔らかくなりますし、野菜はドレッシングやマヨネーズなどの油分を入れてしっとりさせることが可能です。食材ごとの調理ポイントは、以下のようになっています。

野菜
野菜は繊維が多いので、その方向に対して垂直にカットしてからミキサーにかけるとなめらかになります。
調理をしてもぱさつかない、脂分の多い部位を選びましょう。骨は丁寧に取り除いて、食べやすくするのもポイントです。
柔らかくて脂肪の多い部位が食べやすく、のど越しが良いです。なので、柔らかくて脂肪の多いバラ肉などの部位を選ぶようにしてください。ひき肉は加熱するとバラバラになるため、卵などでつないでまとめると食べやすくなります。

自宅でできる4つのソフト食

次に、自宅でも調理できる簡単ソフト食を4つ紹介します。

1:トマトジュースリゾット

まず卵以外を鍋に入れてあたためましょう。豆腐は小分けされているものをそのまま入れて、混ぜるときに潰していきます。そして、ご飯が柔らかくなったら最後の卵を入れて半熟になるまで蓋をして蒸らすだけです。

材料

  • ご飯:茶碗1杯
  • トマトジュース:200ミリリットル
  • 豆腐:100グラム
  • 水:100ミリリットル
  • コンソメキューブ:2分の1
  • 卵:1個

2:ふわふわ卵丼

つくり方は、調味料と豆腐を鍋かフライパンに入れて豆腐を潰します。そして、といた卵をまわし入れ、火を止めてご飯にかけましょう。ご飯が柔らかくなったときに食べるとしっとりして食べやすいです。

材料

  • ご飯:茶碗1杯
  • 卵:1個
  • 豆腐:50グラム
  • めんつゆ:大さじ2分の1
  • 中華スープの素:小さじ1
  • 水:大さじ2

3:ソフト食に近い食品

つくるのが大変な方は、はじめからソフト食に近い食品を利用しましょう。例としては下記があります。

  • 卵豆腐
  • 茶碗蒸し
  • まぐろのたたき
  • こしあん(お粥とまぜておはぎ風にも!)など

ほかにも、具沢山うどんをミキサーにかけると、とろみをつけることができますし、かぼちゃや里芋、サツマイモを蒸し(電子レンジでも可)、潰してマヨネーズなどで和えたら食べやすくなります。具沢山スープに入れる野菜や肉類、魚類をミキサーにかけてなめらかにするのもお勧めです。

4:ユニバーサルデザインフード

調理することが難しい方は、「ユニバーサルデザインフード」という日常の食事から介護食まで使える食品もあります。ドラッグストアなどでも販売されているので、試してみてください。歯ぐきや舌で潰せますし、噛まなくても飲み込みやすいです。該当する食品にはユニバーサルデザインの表示があります。それぞれ食品の柔らかさも記載されていますので、ご自分にあったものを試してみてください。

食事改善でフレイル予防

食べることが困難になると、食欲が低下して体重も筋力も減り、元気がなくなる「フレイル」という状態になる可能性があります。自分の食べ方にあったソフト食を食べて楽しい毎日を過ごしましょう。

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古賀 優美子
福祉住環境コーディネーター/フリーランスWebライター
2025/03/25

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