いいね!を押すと最新の介護ニュースを毎日お届け

施設数No.1老人ホーム検索サイト

入居相談センター(無料)9:00〜19:00年中無休
0120-370-915
宇佐美典也の質問箱

質問 Q.57 介護事業者が採用力を高めるためには、どのような努力をすれば良いでしょうか?(ムーディ・介護事業者)

どの業界も人材難だとは思いますが、介護業界は輪をかけて人手不足です。給料が安いことはどうにもならないので、それ以外の部分で、介護事業者が採用力を高めるためには、どのような努力をすれば良いでしょうか?教えてください。切実です。

「職場が副業やバイトを推奨する」というのもひとつの手かもしれませんよ

なかなか難しい問題ですね。

このコラムでもたびたび述べていますが、介護業界の採用難は業界として既存の手段でのアプローチを尽くしてそれでも解消できない、というのが現状だと理解しています。そこでこれまでとは視点を変えて、問題を解決するような取り組みが重要だと思います。そこで業界の門外漢の私なりにいくつかアプローチを考えて見ました。

①従業員が仕事に専念する環境を作る

人は必ずしも給料だけのために働くわけではなく、やりがいや社会的意義を求めて働きます。この点非常に有名な例として「かつてアメリカのある病院で看護師のモチベーションが非常に低く悩んでいた。そこで看護師の仕事の内容から、書類作成などの事務仕事を減らし、看護師が本来やるべき患者の世話に充てる時間を増やしたところ、仕事に対する満足度が向上し、生産性も向上した」というものがあります。この事例は介護においても当てはまるでしょうし、仕事の満足度が高い職場には人も集まりやすいのではないでしょうか。


②生活コストを軽減する取り組みを重視する

私たちが普段使える所得(可処分所得)とは「給料から生活コストを引いたもの」です。そう考えると、たとえ給料が低くとも生活コストが低ければ可処分所得が増えることになります。そのために従業員にとって食費や家賃が浮くような取り組み、例えば「従業員へのまかない弁当の提供や借り上げ社宅の用意」といった取り組みを重視すると、実質的な生活への満足度は向上することになるかもしれません。また余談ですが、借り上げ社宅などの取り組みは上手く活用すれば事業者にとって節税というメリットも享受できます。


③副業やバイトの積極的な推奨

現在、政府では「副業の推進」が議論されており、2017年には様々な制度改正や行政指導が実行される見込みです。仮に本業の介護職の給料が安くとも、積極的に副業やアルバイトで収入をカバーすることを推奨し、それに配慮したスケジュールを組む職場ならばそこに魅力を感じる層が応募するようになるかもしれません。


以上私なりに3点ほど考えて見ました。素人の考えではありますが是非ご参考にしていただければと思います。