レクリエーション毎日ありの施設特集
レクリエーション毎日ありの施設で、いきいきとした暮らしを実現

高齢者の介護予防や心の健康維持、リハビリテーションなどを目的に、介護施設の多くがレクリエーションを行っています。日常生活にメリハリを生み、コミュニケーションツールとしても活躍してくれるため、施設での生活の楽しみの一つでもあります。介護施設の中にはレクリエーションに力を入れているところもあり、独自にスタッフが研修を積んだり外部講師を呼んだりすることで、その内容に特徴のある施設も。ここではレクリエーションに力を入れている施設をご紹介します。
手軽で簡単!老人ホームで楽しめるレクリエーション5選
介護施設で行われるレクリエーションは、身近にあるものを使って色々な内容で企画されています。老人ホームごとに開催しているレクリエーションはさまざまですが、ここでは手軽で簡単に行えると人気のレクリエーションを5つご紹介します。
ユニークしりとり | 頭を使うレクリエーションの一つとして、気軽に楽しめるのが言葉遊びです。「ユニークしりとり」は4人から20人くらいのグループで行えるレクリエーション。5回戦で行います。 まず紙とペンを一人一人に配り、参加者はリーダーが言った言葉から、しりとりになるように言葉を考えて紙に書きます。 書き終わったら、グループで紙を上げて、同じ言葉があったらその紙を捨てます。これで1回戦目が終了。5回繰り返して最後に手元に残った紙が多い人が勝ちになります。 しりとりの言葉がユニークであればあるほど勝利に近づくため、よく考えることができ、全員が参加できる点が特長です。 |
---|---|
新聞紙リハビリ | 身近にあるものを使って機能回復も図れるリハビリの一つが、新聞紙を使ったリハビリです。 2分間など時間を決めて、たくさん千切った人が勝利。新聞紙をちぎる際に使う場所を「両手」「片手」「足」「お尻と片手」など設定することで、握力を鍛えたり、上肢や下肢を動かすリハビリに無理なく取り組めます。 新聞紙をビリビリ破くことは、ストレスの解消にもなり、無理せず体を動かすことができるので、機能訓練が必要な方にもオススメのレクリエーションです。 |
キャッチtheタオル | 新聞棒とタオルを使った「キャッチtheタオル」も老人ホームで行なわれている身近にあるものでできるレクリエーションです。 参加者は1列に並び、新聞紙を丸めて作った新聞棒を持ちます。スタッフが投げたタオルを新聞棒を使ってキャッチするという単純なルールですがキャッチできるとなんだか嬉しいもの。空中でタオルは動きが読めませんからしっかりと注意していなければいけません。 楽しみながら上肢を動かすことのできるレクリエーションです。 |
手軽に作れるカラフルなアクリルたわし作り | レクリエーションの中でも比較的多く開催されているのがクラフトです。手先を使ってものを作るクラフトは、できあがった時の達成感があり、作る人の創作意欲を刺激します。 比較的太めのアクリル毛糸を使ったアクリルたわしは実用品を作ることで生活にも生かせる点、人にプレゼントしても喜ばれるものとして作る意欲が増す点などが人気の秘密です。 手指を使い、カラフルな色を楽しむアクリルたわしは材料費も少なく済みます。 |
お手玉くずし | 体を動かすだけでなく、判断力や思考力を養うレクリエーションの一つが「お手玉くずし」です。棒に糸をつけ、糸の先端にボールを付けた道具を使い、椅子などに山積みにしたお手玉を床に落とすという単純ルール。 上肢を使って楽しむレクリエーションですが、ボールの当て方によってお手玉の落ち方が変わるので、体と同時に頭を使うレクリエーションです。 お手玉は、クラフトの時間などに老人ホームの入居者の方と作ることもできます。 |
高齢者にとってレクリエーションの効果はどれくらい?
老人ホームなどの介護施設で行われるレクリエーションは変化の少ない日常に刺激を与える時間であることから、楽しみにされる方も少なくありません。
レクリエーションの効果には色々なものがありますが、大きく分けて次の6つの効果があると言われています。
- 身体機能の維持・向上
- 認知症予防
- 閉じこもり、引きこもり予防
- 生活の楽しみ、生きがい創造
- ストレス解消
- 社会参加やコミュニケーションの活性
このように、レクリエーションには非常に多くの効果があることがわかります。なかでも、多くの老人ホームなど介護施設で実施されているのが「カラオケ」です。
老人ホームのうち、3分の1以上の施設でカラオケが完備されており、老人ホームにカラオケがあるというのは一般的と言ってもいいくらいですが、カラオケにはどのような効果があるのでしょうか?
カラオケの持つ健康効果に関する研究や検証は多く報告されていますが、なかでも注目したいのが「ストレス解消」効果です。好きな歌を大きな声で歌うカラオケは、ストレスが発散されることにより、自律神経の安定、ひいては血圧低下効果もあります。高血圧を予防すれば脳血管疾患の予防や認知症のリスク低下にもつながります。
また、カラオケは首から上の筋肉を使うことから、高齢者の方にとって食べ物を飲み込む際に使う筋肉のトレーニングにもつながります。歌詞を覚えれば記憶力の向上にもつながりますし、言葉を喋るよりも音程を機にする必要があるため脳のあらゆる機能が刺激されます。
こうした理由からレクリエーションの中でもカラオケの持つ効果は非常に高いとされており、介護施設や老人ホームでも多く導入されているのです。
生活保護受給者でも入れる施設特集

生活保護を受けている人でも入居できる介護施設はあり、介護付有料老人ホームなども、最近は生活保護者を受け入れる所が増えてきした。
「入居できても利用料が払えないのでは?」と心配する人もいると思いますが、入居後も住宅扶助や生活扶助などの保護費が受けられるので、施設の月額利用料が保護費や年金収入内で収まれば、毎月の支払いも可能です。
さらに、自治体や介護施設によっては減額措置をとってくれる所もあります。そういった情報は生活保護担当のケースワーカーや地域包括支援センターのケアマネージャーが持っていることが多いので、入居の相談をしてみると良いでしょう。
費用負担の上限額はどのくらいか
費用の上限金額はその人の収入などによって違うため、一概には言えません。生活保護者が介護施設に入居する場合は、住宅扶助などの保護費と、年金収入で費用をまかないます。
毎月もらえる年金額も人によって違いますので、生活保護を受けている人は、市町村の生活保護担当者やケースワーカーなどに自分の費用上限額を計算してもらうと良いでしょう。
生活保護を受けている人は介護保険サービスの利用料が免除されますので、実際に負担する費用は安く抑えられることが多いようです。
年金受給額と老後の費用
年金の受給額は平均どのくらい?
定年退職後の年金受給額は、厚生年金や国民年金を納付した額によって決まります。2016年の厚生労働省の調査によると、大学卒業後すぐに就職してから60歳の退職まで厚生年金を納付し続けた人の場合、年金の平均受給額は、国民年金が毎月5万5,000円ほど、厚生年金が毎月14万5,000円ほど。すなわち毎月20万円ほど年金をもらえる計算です。
しかしこれは一般的な金額であり、もらえる年金は納付していた年数にもより、ずっと自営業を営んでいた人は国民年金のみの給付となります。さらに、障害年金をもらっている人は国民年金を受給できませんので、人によって毎月の年金受給額には差が発生します。区役所の年金課などに行けば概算をしてもらえますので、自分の受給額を教えてもらうと良いでしょう。
老後にはどのくらいのお金が必要か

総務省の資料によると、老後に必要なお金は退職前の生活費の7割ほどとなるようです。例えば月20万使っていた人は、退職後は14万円ほどで生活している人が多い、という統計が出ているのです。
すなわち、年収500万円もらっていた人が60歳で定年退職し、90歳まで生きた場合、500万円×0.7=350万円が1年間の費用となります。月に換算すると、毎月約29万2,000円。一概には言えませんが、毎月の年金額は20万円程度ですので、年金だけではやや現実的とは言えなさそうです。
年金と老人ホーム入居
価格が安い老人ホームは競争が激しい
一般的な有料老人ホームの月額利用料は6万円~20万円程度。厚生年金をしっかりと納付した人なら年金を20万円程度もらえますので、何とか支払える金額ですが、国民年金のみ受給している人は厳しいでしょう。
今の日本では、厚生年金をあまりもらえていない人、国民年金だけの人が多いという現状。さらに、もらえる額も徐々に下がっており、年金だけで老人ホームに入居するのは難しいのも事実です。そのため、ケアハウスのような低価格の施設の競争率がますます激しくなっています。
年金のみでの老人ホーム利用は可能?
年金だけでは厳しいといっても、退職後に年金以外の収入がある人はあまりいないでしょう。年金だけで老人ホームに入居するためには、ケアハウス(軽費老人ホーム)のような格安の施設を選ぶか、生活保護を利用します。生活保護が適用されると月額利用料の中の家賃や介護保険サービス代などが控除されますので、老人ホームでの生活も現実的となります。
一方で、おむつ代などの日用品の費用や、病気の際の病院代などは別途かかるため、年金の収入のみで老人ホームへの入居を考えている人は、しっかりと必要な費用額を計算した上で入居を考える必要がありそうです。
生活保護受給者が老人ホームを探すときに注意するポイント

生活保護の受給金額は、市区町村の家賃相場や物価、世帯人数や収入などによって変わるため、一人ひとり違います。そのため、あくまで一般的な話になりますが、一人暮らしの方の場合、家賃扶助と生活扶助を合わせると、月額は概ね8万2,000円~12万9,000円程度。
特に市町村によって生活保護の扶助額の上限が違いますので、お住まいの場所と違う市町村で老人ホームを探す場合は、上限などを確認しておきましょう。万が一、老人ホームの入居を決めた後にもらえる保護金の限度額が違っていたら、入居を断念せざるを得ないといったケースも存在するようです。
一般的には都心部の方が毎月の費用は高く、郊外や山間部の老人ホームの方が格安な場合が多いです。生活保護受給者が入居できそうな老人ホームを探す場合、都心から離れたエリアで探した方が、入居先が見つかる可能性が高まります。
最近はホームページなどに「生活保護OK」と明記している老人ホームも増えました。書いていない場合も、地域包括支援センターのケアマネージャーに相談することは一考でしょう。