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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.69 介護や福祉施設への監視カメラの設置は、プライバシーの保護を無視されているように感じてなりません。宇佐美さんはこうした措置についてどのように考えますか?(らいおんママ・会社員)

防犯や虐待防止の措置として、介護や福祉施設に監視カメラを設置することが増えてきましたが、安全のためとはいえプライバシーの保護は無視されているように感じてなりません。宇佐美さんは、こうした施設への防犯カメラの設置について、どのように考えますか?

逆にカメラの映像が無用な「トラブルの長期化」や「冤罪」から、自分を守ってくれることに繋がると考えています

時代の要請として、防犯カメラの設置は受け入れざるを得ないと思います。

介護作業は、密室内で介護者と被介護者だけの閉ざされた空間になりがちです。介護者同士も日々生活の場を共にする中で、必ずしも全員が円滑なコミュニケーションが取れるとは限りません。また、老人ゆえに夜間徘徊などの問題もあります。

そのような場で、実際に何らかのトラブルが起きた時に、言った言わない、やったやらない、の議論を避けるためや、トラブル解決のための情報収集という観点で重要となるのが防犯カメラです。こうした役割を考えると、無用なトラブルの長期化をさけるためにも、今後防犯カメラの設置が増えていくことは致し方なく、私個人としては受け入れざるを得ないと思います。

なので、私個人としては介護施設に限らず防犯カメラの設置数が増えていくことは、基本的に歓迎すべきことだと思っています。自分が無意識のうちに防犯カメラに撮られる身になることに関しては若干抵抗感を覚えないこともないですが、他方でもし実際に冤罪で自分が疑われるような事件が起きた時は、逆に防犯カメラの映像が自分を守ってくれることに繋がると考えると、「いざという時のためには仕方がないか」と思えます。

ただ、自分が写った映像が目的外利用されたり、第三者へ提供されたり、ましてや公開されたりすることは、端的に言えば「気持ち悪い」ですし、肖像権侵害や個人情報保護法違反にあたる可能性もあります。この点については、今後防犯カメラの設置者側に対策を取るよう国や自治体が行政指導を強化してほしいとは思っています。

実際一部の自治体では、防犯カメラの設置や運用に関するガイドラインを整備し、本人の同意なしで防犯カメラの映像を第三者へ提供することを事業者に戒めていますが、このような流れが全国的に広がってほしいと思っています。