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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.65 若年介護者の問題をどう思いますか?頼れる家族や親戚がいない場合、救う方法はないのでしょうか?(ドラごん・会社員)

親の介護で進路を諦めたりしなければならない、若年介護者の問題をどう思いますか?一人っ子で他に頼れる家族や親戚がいない場合、そういった若者を救う方法はないのでしょうか?

大事なことは自分一人で抱えないこと、「社会の問題」と考えて公的機関や議員の支援をフルに活用しましょう

若年者の介護離職は当人や家族にとって人生の一大事ですし、また個人にとどまらず社会としても深刻な問題です。なので、「個人の問題」として自分で抱えずに、「社会の問題」と考えて最大限公的な支援を利用することが重要なのではないでしょうか。

皆様には釈迦に説法ですが、まず大事なのは介護休業制度の活用でしょう。

介護休業の応諾は会社にとって義務なので、従業員から申し出があった場合、会社側は断ることができません。したがって、いざ家族の介護を迫られるとなったら、当然の権利としてこれを行使することが重要です。必ずしも企業が介護休業に積極的とは言えないのが実情ですが、これに無理して個人で対抗しようとせず、各都道府県の労働局には相談窓口があるので、こうした公的機関の後ろ盾を得た上で介護休業の手続きを進めることが重要でしょう。

他にも、各都道府県は介護休業に関して、低利の生活資金の融資制度を用意しています。こうした制度も、役所と相談して後押しを得た上で躊躇なく利用するべきでしょう。

だた、実際こうした手続きを一人でやることは困難です。そうしたときは、地元の介護者をサポートするNPOなどを頼ることも一つの選択肢でしょう。手続きに慣れているNPO職員が行政申請などを指南してくれますし、また同じ境遇の仲間を得ることで精神的なサポートも得られます。

とにかく大事なことは自分一人で抱えないこと、公的機関や議員の支援をフルに活用することです。そうすれば、今の日本は何とか生き延びられるようにできています。