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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.61 今後、「自由介護」で高いニーズが発生する可能性のあるサービスは何だと思いますか?(ヨッシー・会社員)

「混合介護」という言葉が脚光を浴び始めています。保険介護と自由介護とを両立させる…ということですが、では今後、自由介護ではどのようなサービスに高いニーズが発生すると思いますか?

混合介護の本格的解禁はこれからの話なので、何が流行るかはわかりません。ただ、現場での職務内容が大きく変わるような話ではないと考えています

まず端的にお答えしますと、混合介護の本格的解禁はこれからの話なので、まさに事業者が創意工夫をこらせて競争する領域であり、実際に何が流行るかは私にはわかりません。

ただ、実際混合介護が解禁されたからと言って、私は皆様の仕事の内容自体が大きく変わることはないと思っています。大半の消費者は財布にそれほど余裕があるわけではないでしょうし、また介護職員の皆様も非常に忙しく業務を追加する余力は限定的だと思います。なので、業務が直接的に増えるというよりは、皆様が実際半ばボランティアで協力しているような介護の周辺サービスを自然に取り込むような形で混合介護の料金体系が設定されていくようになるのかと思います。

例えば注目されているサービスとしては「エンゼルケア」があります。エンゼルケアとは介護職員が被介護者の最期を確認した後の看取り・ケアを指しますが、これまでは看護師が担当することが一般的とされていました。この背景にはもちろん専門性や経験などの問題もありますが、それ以上に介護の料金体系にエンゼルケアを取り組むことが困難だったという事情もあるように思えます。

今後、混合介護による料金設定の柔軟化が進めば、あらかじめ事業者側で保険的にエンゼルケアを織り込んだプランなどを作りやすくなっていくこともあり、ある種の混合介護として普及していくことになるのかも知れません。

またこれに限らず、介護保険の対象とならない領域も含めた通院補助(いわゆる介護タクシー)など、介護の周辺分野を含めたサービスを自然に提供するという文脈で「混合介護」という制度が利用されていくことになるのかもしれません。その意味で「混合介護」というのは制度的なキーワードで、現場で働いている皆様の職務内容が大きく変わるような話ではないのではないでしょうか。