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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.24 官僚の皆さんは、自分がもらえる将来の年金支給額について不安に感じたり…はしないんでしょうね(怒)(ペーチン・自営業)

「安定の公務員」とはよく言ったもので、収入が安定しているだけでなく、解雇されることもなければ、退職金もたくさんもらって、老後の心配もしなくて良いんでしょうね。国民年金だけが頼りの自営業者にとっては死活問題なんですが、そもそも官僚の方々は将来の年金について、どのように感じているのでしょうか?

官僚が年金について不安に感じることは、ほとんどないでしょうね

官僚が受ける年金の大部分は厚生年金なので、不安に感じることもほとんどないでしょう…という元も子もない話は置いておきまして、そもそも論から始めますと、日本の年金制度はまず全国民が基礎年金(国民年金)に加入し、会社員など組織勤務者がそれに加えて厚生年金に加入するという「2階建て」方式となっています。

そしてこのうち「1階部分」となる国民年金自体は非常に堅実な制度となっており、そう簡単には破綻しないようにできています。逆に「2階部分」にあたる厚生年金は厳しい状態に置かれており、一般に「将来もらえる金額が減る可能性が高い」と考えられているのは厚生年金部分の方なのでその両者を間違えないよう気をつけてください。

なぜ国民年金は比較的安全で、厚生年金が破綻含みなのか、という点ですが、これはそれぞれの予定利率と呼ばれるものが異なっているからです。予定利率とは、年金を集めた年金基金を運用する際に目標とする利回りなのですが、国民年金は1.5%、厚生年金は4.1%とされています。

現在の日本は極端な低金利環境にあるので、年金のような数十兆円、数百兆円規模のファンドでは継続して高い利回りを獲得するのが非常に困難で、厚生年金基金の4.1%という予定利率を毎年コンスタントに実現するのは至難の技です。一方で国民年金の予定利率は1.5%と比較定期低い水準に抑えられているため十分に達成可能な目標となっています。

では「国民年金なら絶対安心なのか」と言いますとやはりリスクはありまして、それは「国民年金の半分は税金の補填で賄われている」という点です。将来、日本政府の財政が危機に陥り、財政破綻状態に陥ったとしたらこの補填部分は削られて、国民年金の受給額も減ることになるでしょう。ただよくよく考えてみれば「払った保険料に税金を加えて返してもらえる」というのが現在の国民年金の制度なのですから、仮に受給額が予定より減ったとしても、そもそも加入して損をすることはまずありません。

そんなわけでみなさん「国民年金」に関してはあまり不安に思わずに素直に払いましょうね。

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