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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.147 年功序列という雇用慣習の中でさらに高齢化が進んでしまうと、今の日本の企業では若年者の昇給は叶わないですよね?(ワオキツネソバ・会社員)

日本の企業では昔から年功序列という文化の中で評価されてきましたよね。これまではそれで良かったかもしれないですけど、超高齢社会が進んでいる今は、若い世代の昇給って夢のまた夢のような感じがします。成果主義へのシフトは力ずくでは難しいんですかね?

日本企業の年功序列的な雇用慣習が大きく変わることはおそらくないでしょう

質問者様のおっしゃる通り、日本企業の年功序列的な雇用慣習が大きく変わり、社会全体が成果主義・実力主義的な方向に変革することはおそらくないでしょう。また、私は必ずしもそうした急速な構造転換が日本全体にとって良いとも思っていません。

日本企業の雇用慣習には「新卒一括採用」「長期雇用」「定期昇給」など、世界的に見れば独特な慣習が数多く残っています。こうした慣習が日本社会に定着した背景には、戦後の労働力不足があります。当時は高度経済成長で、労働市場が逼迫(ひっぱく)して外部から専門人材の獲得が困難だったため、必要に迫られて企業が新人社員を社内で長期育成するための仕組みが広まっていったという歴史があります。

こうした雇用慣習は若者にとって不利なことばかりというわけではなく、①若者でも就職しやすい②何もスキルがない状態で就職しても企業内で育成して鍛えてもらえる③社員の雇用環境が安定する、といった利点があります。仕事における実績が採用にあたって重視される欧米では高齢者ほど転職しやすく、若者の失業率が高くなります。

実際、データで見ても日本の若年層(20〜29歳)の失業率は概ね5%程度なのに対して、イタリアやイギリス、フランスの失業率は軒並み20%を超えています。また、企業内での研修制度が整っていないので、自己勘定の中で投資をしてスキルを磨いていく必要があります。

このように、入社するまで、また入社して数年のうちは、日本の雇用慣習は総じて若者にとってメリットが多いのですが、他方で一旦会社に入ってある程度のスキルを身につけてしまうと、個人が大きな成果をあげても給料がなかなか上がらないというのも事実で、それが質問者様の不満なのだと思います。

ただ、日本企業側には「使えない社員をゼロから育てたのは会社だ」という理屈があり、これもまたもっともなので、質問者様の要望を通すのはかなり困難と言えるでしょう。それでも質問者様が環境を変えて実力主義の世界に身を投じたいのならば、外資系企業などに転職することをお勧めします。

隣の花は赤く見えますが、日本企業の雇用慣習にはそれはそれで良いところがあるので、異なる雇用慣習を持つ外資系企業が日本にも十分増えた中でそれをあえて壊す必要はなく、並存していけば良いのではないかというのが私の思うところです。

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