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【アンケート】在宅介護でヘルパーを利用するメリットは?費用とサービス内容を解説

【アンケート】在宅介護でヘルパーを利用するメリットは?費用とサービス内容を解説

介護保険サービスの一つでもある「ヘルパー(訪問介護員)」にはどんなメリットがあるのでしょうか。介護負担を減らすことができるからと利用している方も多いかと思いますが、要介護者にとってもメリットはあります。

そこで、みんなの介護では在宅介護者を対象に「ヘルパーを利用して良かったこと」についてアンケートを実施。937件もの回答が寄せられました。

記事内では「訪問介護サービスのメリット・デメリット」「利用料金」について解説しています。また、サービスの利用方法も紹介していますので参考にしてください。

みんなの介護アンケート

ヘルパーさんにきてもらって良かったことは?
0100200300
 時間に余裕ができる(276件)
 精神的に助けられる(265件)
 介護をしてもらえる(168件)
 アドバイスがもらえる(126件)
 被介護者の機能改善(102件)

※複数回答可

訪問介護は自宅で受けられる介護サービス

胸に手を当てて安心した様子の高齢女性と指でオッケーサインを出す若い女性

訪問介護では、介護士やヘルパーなどの専門職が自宅を訪問し、介護サービスを行います

入浴や排せつ、食事などの直接身体にふれる介護だけでなく、リハビリテーションや日常生活を送るうえで欠かせない家事サービス(掃除・洗濯)を提供します。

ほかの訪問介護サービスには以下の種類があります。

  1. 訪問介護(ホームヘルプ)
  2. 訪問入浴介護
  3. 訪問看護
  4. 訪問リハビリテーション
  5. 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
  6. 夜間対応型訪問介護
  7. 居宅療養管理指導

在宅介護をしていくうえで、身体介助や生活援助を行ってくれる訪問介護員(ホームヘルパー)の存在は心強いもの。最近では深夜でも訪問してくれるサービスがあり、仕事と介護を両立されている方が利用するケースも増えています。

この記事では、訪問介護のメリットや種類、サービスの違いについて解説していきます。

訪問介護サービスのメリット

訪問介護サービスのメリットは、自宅で介護サービスを受けられる点です。介護が必要な本人が自宅での生活を希望するとき、その介護の負担は基本的にご家族の方が担うことになりますが、訪問介護サービスは、そのご家族の負担を効率的に減らすことができます。

年々増加している一人暮らしの要介護の高齢者。彼らにとって訪問介護は、身体の手助けや生活のサポートをしてもらえるだけでなく、ご家族以外の話し相手としての役割も果たします。

遠く離れて暮していて、なかなか会いに行けないご家族にとって、訪問介護サービスは安否確認や健康状態を知るための効果的な手段として役立ちます。

訪問介護サービスのデメリット

自宅に他人を入れることに躊躇してしまう、などの理由から、ホームヘルパーが訪問することを嫌がる利用者がいます。

そのため、家族は訪問介護について、あらかじめ本人とサービスの利用を相談しておきましょう。

サービス内容は主に3つ

訪問介護で利用できるサービスは主に3つあります。

身体介護(身体に触れる介護)

ご家庭にホームヘルパーさんが訪問し、介護する方の身体に直接触れて行う介護サービスを身体介助といいます。具体的には、食事のサポート、お風呂に入るときの手助け、車椅子や車の乗り降りを手伝う、おむつ交換や床ずれ防止のために体位を変えることなどです。

また、服の着脱や散歩の補助など、介護する方の身体および心の状態にも対応します。

生活援助(日常生活のサポート)

掃除や買い物をする若い女性

介護を受ける方が一人暮らしの場合、または家族が家事を行えなかった場合、介護が必要な高齢者の方は、家事がままならないケースがたくさんあります。そのため、訪問介護では「生活援助」という日常生活を手助けするサービスを受けることができます。

具体的には食事の準備、掃除やゴミ出し、買い出し、部屋の片づけ、服の補修などです。しかし、訪問介護サービスは家事代行サービスとは違うので、ほかの家族の部屋を掃除したり、ペットの世話をしたりするのは、対象に含まれません。

もし介護が負担で、こういった項目もお願いしたいということであれば、民間の家事代行サービスを検討しましょう。交通費や登録料などを別として、1時間あたり2,500~6,000円で利用することができます。

通院介助(通院するための介助)

一般的には、介護保険タクシーと呼ばれている、通院等乗降介助のことです。運転手は、訪問介護事業者の介護職員資格を持っています。この送迎サービスには、車への乗降介助と移動介助なども含まれているので、安心して利用することができます。

利用対象は、介護保険が適用される要介護1以上の方。ただし、介護保険タクシーの利用方法は制限されており、どこに行くにも利用できるわけではありません。公的機関や金融機関で手続きが必要なときや、通院や日常生活に必要な買い物などに限られます。

利用したい場合は、ケアプランに入れておかないと使えないので、ケアマネージャーにまず相談しましょう。

訪問入浴と訪問介護の違い

訪問介護サービス以外に、自宅を訪問して行う介護保険サービスで「訪問入浴」があります。訪問入浴とは、自宅の浴室で入浴が難しい高齢者に対し、専用の車両で訪問し、簡易浴槽を持ち込み入浴ができるサービスです。

専門の事業所が経営していることが多く、介護スタッフ2人と看護師1人という3人体制で、ご家族の元に訪問します。もし、ご本人の体調が悪く、入浴ができないときは、手浴や足浴などの部分入浴や洗髪などに留めることもあります。

訪問介護サービスの利用料金・費用

訪問介護サービスの種類別の料金とその他料金についてです。市区町村や事業者によって異なります。そのため、こちらの表はあくまでも平均的な相場を参考に算出した訪問介護の費用の目安です。

なお、この表で示した費用は、自己負担額が1割の場合です。一定以上の所得のある第1号被保険者は、自己負担額の割合が2~3割となりますのでご注意ください。

訪問介護サービスの自己負担額
サービス内容 時間 自己負担額/回
身体介助 20分未満 167円
20~30分未満 250円
30~60分未満 396円
60分以上 579円
以降30分経過ごと 84円
生活援助 20~45分未満 183円
45分以上 225円

※1単位10円、自己負担割合1割の場合

訪問介護サービスに含まれないこと

訪問介護サービスでは受けられるサービスと受けられないサービスの違いがわかりにくく、実際に高齢者やご家族も戸惑うことが多くあります。訪問介護の前提は、介護認定を受けたご本人のみを対象としています。

そのため、ご家族の分の食事の準備や、ご本人以外のご家族の部屋を掃除することは対象外となります。

また、庭の草むしりやペットの散歩など、日常生活の援助に該当しないことや、訪問介護サービスで、専門資格を持った医師や看護師でなければできない医療行為などは、ホームヘルパーにはできません。

生活に差し支えがないもの

犬と、窓ふきをする若い女性

生活に差し支えがないものとしては、以下のような項目が挙げられます。ヘルパーとしても「やってあげたい」という気持ちはあっても、ヘルパーの負担が大きくなり過ぎないように正しく運営するための規則です。無理なお願いはしないようにしましょう。

  • 庭の草むしり
  • ペットの散歩
  • 窓のガラス拭き

医療行為になるもの

医療行為に該当するもの、しないものの区別は、利用者や家族によっては少し難しいと思います。以下の表を参考にしてください。

医療行為に該当する・しないの区別
該当する行為 該当しない行為
  • 点滴の交換
  • インスリンの注射
  • 経管栄養の交換
  • たんの吸引
  • 爪切り
  • 体温測定
  • 血圧測定
  • 耳垢の除去

訪問介護には種類がある

訪問介護には、一般的な訪問介護サービス以外に、大きく2つの種類があります。利用できる対象者や、サービス料金などもそれぞれ異なります。もし利用を検討する場合は、ケアマネージャーに相談してみましょう。

夜間対応型訪問介護

夜間対応型訪問介護は、夜の10時から朝の6時までを含む時間帯に行われる訪問介護サービスです。一人暮らしの高齢者や、介護者が仕事の出張や残業で早く帰ることが難しいときに利用することができます。

定期巡回サービス

夜間型対応の訪問介護の中でも、夜間特化して高齢者の住まいを巡回し、介護サービスを提供します。あらかじめケアマネージャーと相談して決めたケアプランに組み入れた時間に、訪問ヘルパーが利用者宅を訪れます。1回の訪問は30分間程度。身体介護の中でも、排泄と寝返りを介助し、安否確認などを行います。

随時対応サービス

要介護の高齢者の方が、転倒して起き上がれなくなってしまったときや、急に体調を崩すなどの変調などがあったときに、高齢者のケアコール端末から通報できるようになっており、随時、ヘルパーが訪問してくれるサービスです。

1回の訪問は30分ほど。サービス時間帯内であれば、呼び出しに何度でも応じてくれますが、呼び出す度に料金が発生するため注意が必要です。

補足ですが、夜間対応型訪問介護の場合、医療的な対応を必要するケースも考えられることから、介護事業者は、訪問看護ステーションや医療機関との連携を確保することになっています。

オペレーションセンターサービス

落ち込んでいる高齢女性と話をするオペレーターの若い女性

オペレーションセンターサービスとは、高齢者からの通報を受けた受信オペレーターが、高齢者の状況に対応したヘルパーの派遣や、医療機関への連絡、ときには救急車の手配などを指示します。

オペレーターになる人は、主に資格を持っている看護師や介護福祉士で、そのほかでは、ケアマネージャー、社会福祉士、保健師などです。訪問サービスの通報窓口だけでなく、対処方法を指示して介護者に伝えることや不安に対して相談相手となる事業所もあるそうです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

訪問介護看護の事業所数の推移

出典:厚生労働省『介護給付費実態調査』 更新

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、高齢者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるように徹底的にサポートするサービスです。対象者は要介護1以上の認定を受けた高齢者となっています。

訪問介護員が定期的に自宅へ巡回し、随時通報へもその都度対応します。高齢者の体調や精神的な状況に応じて、24時間365日そのときに合ったきめ細やかなサービスを必要なタイミングで行います。

また、看護師などの医療機関とも連携しているため、介護と看護の両面からの総合的にサービスを受けることもできます。

定期巡回サービス

訪問介護員等が、定期的に高齢者の住まいを巡回して日常生活上の世話をします。例えば、入浴、排泄、食事などです。定期巡回サービスは、ケアマネージャーが作成するケアプランに組み入れてあり、それに従って身体介護を中心としたサービスを複数回受けることができます。

随時対応サービス

24時間365日、オペレーターがご本人またはご家族から通報を受けつけます。高齢者の必要に対応したサービスの手配を行います。

随時訪問サービス

オペレーターからの連絡を受けて、その都度、訪問介護員などが高齢者の自宅を訪問します。例を挙げると、排泄、入浴、寝返りの介助などの日常生活の世話です。必要があれば、看護師など医療行為ができる方に対応してもらうこともできます。

訪問看護サービス

自分で病院に行けず、主治医から指示があったとき看護師などが高齢者の自宅を訪問して、治療の世話や診療の補助を実施します。介護サービスのみの利用の方でも定期的行います。

ケアプラン作成からサービス利用開始までの手順

在宅介護サービスを利用するには、お住まいの自治体に「要支援・要介護」認定の申請をおこなうことから始めます。認定を受けたのち、ケアマネージャーを決めてケアプラン(支援計画)の作成に入ります。

ケアプランは本人の状況や性格、家族との関係などをもとに自立支援に向けた目標を設定しながら決定します。ケアプランができると、介護サービスが受けられるようになります。

サービス開始後もケアマネージャーは定期的に自宅を訪問して、本人の健康状態のチェックや介護サービスに関する要望の確認をおこないます。

ケアマネージャーの多くは地域包括支援センターと連携している居宅介護支援事業所の職員であるので、地域の介護施設が提供する介護サービスについても熟知しています。

介護サービスの変更希望やサービスに関して困ったことがあればいつでも相談にのってもらいましょう。

まとめ

訪問介護にはさまざまな種類があります。在宅介護と一口に言っても、家庭や仕事の環境によっては、利用したいサービスは異なります。介護保険サービスも少しずつですが多様化してきています。

また、基本的には介護保険サービスで訪問介護をお願いし、忙しいときには家事代行サービスも、といった組み合わせで利用することもひとつの手段。ケアマネージャーと相談しながら、より快適に介護ができる環境を整えていきましょう。

よくある質問

在宅介護でヘルパーを利用した際の料金は?

【回答】
介護サービスの内容や利用時間、自己負担割合によって異なります。

【解説】
例えば、自己負担割合1割の方が、「身体介護を1時間以上1時間30分未満」利用した場合にかかる費用は579円です。
一方で、自己負担割合2割の方が、同じ身体介護サービスを利用した場合にかかる費用は1,158円となります。※いずれも1単位10円で計算

訪問介護サービスの利用頻度が増えるほど、介護に要する費用負担も増えます。そのため、早い段階から常時介護が必要になった状態を想定して備えておくことが大切です。

【詳細を知る】
在宅介護ヘルパーの詳細は、「【アンケート】在宅介護でヘルパーを利用するメリットは?費用とサービス内容を解説」のページで解説していますので、ぜひご覧ください。

介護ヘルパーのサービス内容は?

【回答】
身体介助や生活援助といったサービスを受けることができます。

【解説】
身体介助には食事・入浴・排泄・更衣・歩行といったサービスが含まれています。例えば、ベッドから車いすに移るときの移乗、ベッド上で姿勢交換する際の体位交換も身体介助に該当します。

また、生活援助は洗濯、清掃、食事準備、移動介助、血圧測定などのサービスを利用できます。このように一人暮らしを送るうえで負担に感じる作業をサポートしてくれる介護ヘルパーは、一人暮らしをしている高齢者にとって非常に心強い存在と言えるでしょう。

【詳細を知る】
在宅介護ヘルパーの詳細は、「【アンケート】在宅介護でヘルパーを利用するメリットは?費用とサービス内容を解説」のページで解説していますので、ぜひご覧ください。