Q.34 ぶっちゃけ、キャリアの国家公務員の方は、地方都市の公務員をバカにしていませんか?(ジャー・地方公務員)
私は某市に勤める地方公務員です。ぶっちゃけて聞きますが、キャリアの国家公務員の方は、地方都市の公務員のことを心の奥底でバカにしてたりしませんか?バカにしている・していないに関わらず、その理由を教えてください。
地方公務員をバカにしているキャリア官僚が多いのは間違いありません。ただしそれは「経験から」の話
まず大前提として、少なくとも平均レベルという意味においては、キャリア官僚と地方公務員の文書処理能力には大きな差があります。中央官庁には多数の地方公務員の方々が出向していますが、キャリア官僚はそうした出向職員と共に働く中で専門知識、文書作成、他省庁や政治家との交渉、といった様々な側面で自分たちの方が優れていることを体感しています。
それは私自身も感じたことですし、一緒に働いた地方自治体からの出向者の方々は良く「官僚がこれほど頭が回り、またスピーディーに文書仕事をしているとは思いもしなかった」という趣旨のことをおっしゃっていました。
他方で、中央官庁と地方自治体は形式的には対等な存在というタテマエがあります。そのため、政策立案にあたり特定の地方都市の首長がしばしば背伸びをして、中央官庁に対抗して規制改革や外交政策の転換などを強硬に求めてくることがあります。
そうした時に官僚と地方公務員との間で折衝が行われるわけですが、多くの場合、地方自治体側の要望・主張は官僚側が検討するレベルに達しないほど偏った未熟なものになっています。こうした時に「やっぱり地方公務員はこのレベルの論陣しか張れないのか」と官僚が冷笑することになります。
こうしてキャリア官僚の多くは「経験から」地方公務員を見下すようになることが多いです。ただこれは「文書処理」という中央官庁が得意なフィールドで勝負をしているからなのですがね。要は自分の得意なフィールドでしか相手と戦ったことがないので、相手が実態以上に小さく見えてバカにしてしまっている、ということです。