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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.18 官公庁の中で最も“ブラック”な働き方をしているところは、どこなのでしょうか?(傘がない・会社員)

宇佐美さんは以前、「賢人論。」のインタビューの中で「厚生労働省の官僚がブラック企業的な働き方をしている」と話をされていましたが、他の省庁はどうなのかな?と気になりました。年金・医療・介護という大きな職務を抱える厚生労働省が大変な職場だというのはわかります。では、他の省庁は…?

経済産業省がブラック官庁の筆頭に挙げられます

ある会社が主要の5官庁(財務省、経済産業省、国土交通省、外務省、厚生労働省)に対して行った労働環境の調査結果を最近発表しました。

この調査結果によると、有給消化率(31.7%)、平均残業時間(99.6時間)ともに、私の古巣である経済産業省が二冠を達成し、霞ヶ関有数のブラック官庁ぶりを発揮しています。

経済産業省は、前身である通商産業省時代から「通常残業省」と呼ばれるなど、残業が多いことで有名な省庁でした。他方で、このような環境にもかかわらず職員の士気が高い、という不思議な結果が出ています。こうした「ブラック官庁体質にもかかわらず士気が高い」という経済産業省の特徴の背景には独特な官庁の風土が関係しているように思えます。

トップダウンでの意志決定が当たり前の官庁において、経済産業省には良くも悪くも「下剋上」と言われるような、若手が政策形成を主導する文化があります。これは政策決定プロセスにも反映されており、課長補佐レベルの会議の決定が、時には課長レベルの会議と同じくらいに重視されることがあります。

こうなると、体力も意欲もある若手(40代以下)が自分の実力を示すために張り切って仕事をすることになり、もしくは「張り切ってやらざるを得ない」ような雰囲気が醸成されてしまい、昼夜を徹して政策検討に多くの時間を費やされることになります。

その結果として「チャンスが与えられるので意欲は高いが、残業が当たり前になる」という経済産業省の風土が生まれているように思われます。ただそうした意欲の高さも含めて「ブラック官庁の代表」と呼ぶべきなのかもしれません。

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