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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.17 「元官僚」という人たちって、なんで元いた職場(=役所)のことを悪く言いたがるんでしょうね?(ペッレ・会社員)

官僚の方が役所を辞めて「元官僚」という肩書きになると、途端に、元いた役所の悪口…というか批判サイドにまわるのが目につく気がします。なんだか淋しい話だなぁと思うのと同時に、そんなに役所って良くない職場なのかな?と勘ぐってしまいます。

メディアで役所のことを悪く言っている元官僚は、基本的に、官僚としての能力・実力のなかった人たちです

彼らはそれが生活の糧ですからね。霞ヶ関がまともなことをしたら困っちゃうわけですよ。彼らが日々の収入を得る為には霞ヶ関は悪の権化でなければならないわけです。本来取り上げられるべきなのはそういったトリックスターたちではなくて、こつこつと官僚機構内で立派に成果を上げている人なのではないでしょうか。

例えば経済産業省でレアメタルの対策をしていた人たちです。彼らは2005年の時点で、いつか必ずレアメタル危機がくると予測していました。そこで民間企業や関係省庁を集めて、レアメタルの使用状況を細かく分析してリスク評価をしています。

そして、リデュース・リユース・リサイクルという枠組みで戦略を策定して、5年間に渡って準備を進めていました。そういう対策をしてきたからこそ、レアメタル危機であれだけ中国が強気にきても、それほど大きな問題にならなかったんです。

一方で、大手メディアが官僚を批判することについては“ビジネスなんだからしょうがない”と割り切っています。あくまで私個人の考え方ですけどね。わかりやすい敵、わかりやすい悪い奴がいたほうが、出版物も売りやすいということなんでしょう。それに何となく、マスコミが官僚を褒め称えるよりも、批判した方が世の中として健全だと思いますしね。

その意味では、私はマスコミの方々がしばしば「自分たちは社会の公器である」という風に主張することには強い違和感を覚えています。大切なのは報道の自由であって、大手新聞社やテレビ局自体が大事なわけではまったくない。新聞もテレビも株式会社であり、儲かるために記事や番組を作っているに過ぎないんじゃないでしょうか。だったら法律を犯していない以上、儲けるために彼らが何をしようが、それは彼らの勝手だと思っています。

ただマスコミに限らず官僚に関する報道一般に対して疑問を感じる点は確かにあります。本音を言えば、組織としての取材はともかく、人に対する取材においては、官僚についても一般企業と同じ基準でして欲しいんですけどね。

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