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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.116 保険外サービスとなる「自由介護」という言葉がありますが、一般的ではありません。自由介護がもっと一般化して、サービスが普及するためのポイントは何だと思いますか?(栃乙女・介護職員)

インプラントやレーシックなど、いわゆる「自由診療」と呼ばれる分野が医療では一般化しています。介護でも、介護保険外のサービスとなる「自由介護」という言葉がありますが、一般的ではありません。自由介護がもっと一般化して、サービスが普及するようになれば、もっと介護に回ってくるお金も増えると思うのですが…。自由介護を普及させるためのポイントは何だと思いますか?

利用者のニーズ・本音と向き合い、必要な技術や経験の他に、政府側で法的な整備がきちっと行われることが重要です

当たり前のことですが、「お金を出してでもどうしても受けたい新サービス」を、介護業界として提供できるかどうか、ということなのだと思います。

医療分野におけるインプラントなりレーシックなりは、保険の対象外で値が張っても受けたいサービスなので、消費者は高価でもそのサービスを購入するし、事業者はそのための設備投資をするということなのだと思います。

介護業界の場合、例えばマッスルスーツを活用した「歩行アシスト」などは同じような枠組みで議論できるのかもしれません。一度歩けなくなった高齢者の方がマッスルスーツを使って再び歩けるようになった、という事例はすでに多数あり、こうした医療的要素も含む介護と密接な関係を持つ「リハビリ・フィットネス分野」が自由介護の対象領域となるような気がします。また利用者にとっても「再び歩けるようになるための最新機器を利用したトレーニング」というのはお金を出してでも購入する価値があるサービスとなるでしょう。

今後については、まずこのようなサービスを民間レベルで提供するにあたって必要な技術や経験が積み重ねられることが重要ですが、現状ではこうした領域横断的なサービスについて法的見解がしっかり出されていないこともあり、そのあたりの法的な整備がきちっと行われることも政府側では重要になるでしょう。

いずれにしろ「介護保険」という枠を外れる以上、それに見合った高い効用が求められるわけで、業界として利用者のニーズ・本音と真剣に向き合って行くことが求められることになるでしょう。