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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.115 なぜ介護業界と太いパイプを持つ国会議員は生まれないのですか?また、そうした議員を誕生させるには、どうすれば良いですか?(ヤマアラシ・介護職員)

土木や医療方面に太い関係性をもつ国会議員はたくさんいるのに、なぜ介護業界と太いパイプを持つ国会議員は生まれないのでしょうか?また、そうした議員が誕生する(を誕生させる)には、どうすれば良いのでしょうか?

当座できることは、業界横断の労働組合の組合員数を、せめて20万人程度まで拡大していくこと

いわゆる「族議員」と呼ばれる業界の利益を代弁してくれる議員というのは、最低「10万票」の集票を確約しないと誕生しません。この10万票というのは、参議院の非拘束名簿式の比例代表で当選する最低ラインとされています。

また議員はよく言われるように「落選すればただの人」ですから、彼らにも生活がある以上、落選時にも少なくとも一期分くらいは生活を支えてあげなければ、積極的に業界の利害を代弁しようという気にもならないでしょう

土木や医療業界は、きちんと労働組合なり業界団体なりを作って、こうした議員側の要望を満たして「族議員を囲う」ための活動をしているので、必要な時に業界のために言うことを言ってくれる議員がいるわけです。この点、綺麗事をいっても仕方がありません。

今後、介護業界がきちんと業界の利便を代弁してくれる議員を育成するには、同じような活動をする必要があるでしょう。 当座みなさまとしてできることは何か、ということを考えると、やはり業界横断の労働組合の規模を拡大していくことでしょう。介護業界には200万人近い職員がいますが、職業別労働組合である「日本介護クラフトユニオン」の組合員数は2016年10月現在で6万5,000人に留まっています。これでは族議員は囲えません。

せめて20万人程度の組合員数は欲しいところです。そうすれば本気で業界のために走り回る議員が現れるでしょう。みなさんも組合費(月給の1.5%程度)が惜しいかもしれませんが、バカにせずにこうした活動にできる範囲で参加して、自らの待遇向上のために戦うことをお勧めします。