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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.110 介護の人手不足を解消するためには、どのような施策・支援があれば良いと思いますか?(ぽんたろう・介護職員)

生活困窮者の就労支援のひとつとして介護人材育成支援が行われるなど、介護職の人材確保への取り組みはさまざまですが、実際に効力を発揮しているとはとても思えません。介護の人手不足を解消するためには、どのような施策・支援があれば良いと思いますか?

介護の人手不足を解消するには、介護職の待遇を上げるしかないと思います

介護職の待遇を上げること。それ以外の対策は、打ったところで大した意味を持たないか、むしろ政府などに「対策は打っている」との言い訳を与えることになり、むしろマイナスの効果を持つことにすらなりかねません。具体的には、①所得の向上、②生活コストの改善、③ロボット導入による重労働からの解放、の三つの観点が重要になってくると思います。①、②が短期的な金銭的な話であるのに対し、③は長期的な労働の質及び生産性に関する話です。

まず①の所得の向上についてですが、みなさんの給料の原資となる介護報酬は、政府の社会保障費から賄われているものです。この社会保障費全体の枠を増やすことは増税につながり簡単にはできませんから、他の社会保障費の削減をすることで介護に回るお金を増やすことが必要となります。具体的には健康保険の自己負担率を上げて浮いたお金を介護に回し、それを皆さんの報酬に当てる、などの改革が必要になってきます。つまるところ社会保障費内でのお金のぶんどり合いですが、こうした観点での政治闘争もみなさんには必要になってくるかと思います。医療業界は介護業界よりは儲かっているんですから。

つづいて②の生活コストの改善ですが、こちらは、要はみなさんの生活費を下げるための自治体レベルの行政の支援策を期待するものです。例えば自治体がみなさんのような福祉業界に勤める方に対して安価な公営住宅を手当てするとか、もしくは単純に家賃補助を出すとか、借り上げで住宅を用意して低家賃で貸し出すとか、自治体の職員食堂で無料で飲食を提供するとか、そういったみなさんの財布に直接的に役立つ政策が想定されます。

③に関しては前回関連する話をしたので、ここでは簡単に述べるにとどめますが、みなさんの仕事のうち重労働とされている部分を機械化して負担を軽減することで、併せてみなさんが一人当たり担当できるサービス利用者数を増やして生産性を上げる、という一挙両得を狙うものですが、これは時間がかかる長期的な課題になります。

さしあたって短期的には①と②といった税金の奪い合いが必要になってくるので、ぜひみなさんは地元の議員なり訴えるような政治運動をしていただければと思います。