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第25回

遠距離介護の親が急病!?でも親の主治医に会ったことがない…帰省の際はかかりつけ医と面談して信頼関係を築いておくことが大事!

最終更新日時 2018/03/14
#親の介護
普段は電話に頼るしかない遠距離介護者には、非常に頭の痛い問題です。だからこそ、帰省した際のコンタクトでその壁を少しでも低くしたいものです。親がお世話になっている病院に、誰か一人でも顔がわかるスタッフがいるのは心強いものです。

こんにちは、遠距離介護のケアミーツ代表の安並ちえ子です。

私は、17年間遠距離介護をしてきた経験者です。介護の教科書では、だれよりも遠距離介護家族に近い気持ちで、皆様を応援していきたいと思っております。

今回は、「親の主治医と会っておくことの大切さについて」お話したいと思います。

主治医と面識があることで、緊急時のやりとりがスムーズになる

遠距離介護者のジレンマの一つに、「親の主治医と顔をあわせるチャンスが少ないこと」が挙げられます。帰省のスケジュールは、自分の仕事や家庭の事情などを優先することが多くなりがちです。親の病院受診日と予定が合わず、主治医に会う機会がないご家族もいるのではないでしょうか?

ひょっとすると、「家族が知らない間に、主治医が変わっていた」ということもありえます(実はこれ、かつての私です。いつの間にか主治医が変わっていました…)。「親が急病!病院や介護施設から電話がかかってきた!」そのとき、電話で大きな治療上の選択を迫られることがないとも限りません。一度も面識がない者同士では、病院側も家族側も、双方が大きな不安を伴い、重要な決定ができない危険性もあります。遠方だからこそ、いざというときのためにも、一度は主治医と会っておくことをおすすめします。

その「面識がある」ということが、急病時のやりとりをスムーズにし、結果的に、緊急呼び出しのリスクを軽減することになるのです。 主治医との面談の際には、「遠くにいるのでめったに来られませんが、なにかあったらすぐにご連絡をください!電話も可能です!携帯番号はこちらです!」というくらいのアピールがおすすめです。

週3日、1日平均50人の外来診療をする医師だと、月の患者数は単純計算でも600人です。たくさんの患者家族の一人なのですから、印象にのこるようにしたいですね。 普段、親の受診に同行してくれる介護ヘルパーさんにとっても、家族と主治医の間に、面識があるかどうかはとても大事です。

介護ヘルパーさんには、家族の代わりに意思決定をすることはできません。病院で医師に「家族は来ないの?僕、家族に会ったことないし、大事な話ができなくて困っちゃうんだけどな…」などと言われても、介護ヘルパーさんも困ってしまいますよね。(こんな苦労をかけていたのも、私です…。)主治医の側からすると、高齢者本人の判断能力に問題がある場合(特に認知症などの場合)は、家族との意思疎通や信頼関係ができているかどうかは、診療上の重要な要素です。

そして、家族への説明や治療の承諾内容などがカルテに書かれているかどうかは、とても大事なことなのです。特に終末期が近づくと、家族の意思決定が必要になる場面が増えていきます。

主治医とコンタクトをとるために必要な3つのパターン

では、どのようにしてコンタクトするか?について、3パターンにまとめました。

親の受診日に合わせて帰省する
年に一度だけでもいいのです。親の通院タイミング(通院は1~2ヵ月に一度のことが多い)を見計らって、帰省できるように工夫してみましょう。受診に同行するには、予めスケジュールを立てる必要があります。 以下のいずれかはいかがでしょうか?「親の受診日にあわせて帰省する」「自分の帰省日にあわせて、病院の予約をとってもらう」など。帰省日にあわせて予約をとってもらう場合は、1ヵ月以上の余裕をもってお願いするほうがベターです。(予約の混み具合、お薬の残数、送迎の手配などを考慮)
「家族受診」という形で主治医に会う
親の受診日に同行が難しい場合は、家族だけで受診することも可能です。予め電話などで病院に受診方法を確認しましょう。家族だけとはいえ、通常は、再診扱いになり再診料がかかります。親のカルテでの受診となるので、親の保険証などを忘れずに持参しましょう。「親の病状と治療の経過 」「今後の見通し」などを確認するともに、緊急時の連絡方法や、救急搬送された際に家族が到着するまでの時間などについても、医師にお伝えしておくのがポイントです。遠方という事情を医師に訴え、可能な限り電話での対応もお願いしてみましょう。
窓口スタッフや看護師さんと顔見知りになっておこう
忙しい医師になかなかコンタクトがとれないとき、頼りになるのは、窓口のスタッフや看護師さんです。帰省時には立ち寄って、「あぁ、〇〇さんの娘(息子)さんね!」と、なんとなくでも顔を覚えてもらっておくと、電話する際の心理的ハードルが下がります。顔を覚えてもらったからといって、融通して貰えるわけではありませんが医療スタッフ側からみると、家族の顔や人柄を思い浮かべながら電話をするのと、まったく面識のない状態で電話をするのとでは、安心感が異なります。

最近では、「個人情報」という枠にがんじがらめになって、家族でさえも「電話では病状はお話できません」と門前払いされることも少なくありません。家族なのに病状を教えてもらえないなんて、妙な話ですね。普段は電話に頼るしかない遠距離介護者には、非常に頭の痛い問題です。だからこそ、帰省した際のコンタクトで、その壁を少しでも低くしたいものです。親がお世話になっている病院に、誰か一人でも顔がわかるスタッフがいるというのは、心強いものだと思います。

いかがでしたか?今回は、「親の主治医と会っておくことの大切さについて」ご紹介しました。 遠距離介護の不安解消のヒントになれば幸いです。 遠距離介護でも大丈夫!なんとかなりますよ!

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