いいね!を押すと最新の介護ニュースを毎日お届け

施設数No.1老人ホーム検索サイト

入居相談センター(無料)9:00〜19:00年中無休
0120-370-915

成毛眞「介護支援が足りてない地域で特区をつくって進めれば良い。「日本の介護を…」なんて大きく考えるからダメなんだ」

最終更新日時 2016/06/06

成毛眞「介護支援が足りてない地域で特区をつくって進めれば良い。「日本の介護を…」なんて大きく考えるからダメなんだ」

かのマイクロソフトの日本法人元社長、成毛眞(なるけまこと)氏。退社後には投資コンサルティング会社『インスパイア』を設立、大の読書好きが高じて現在は書評サイト『HONZ』の代表も務めるなど、ビジネス界に数々の足跡を残してきた。その著書、「これが「買い」だ:私のキュレーション術」「 情熱の仕事学」 など多数の著書からも、成毛氏が考えるビジネスの“極意”のようなものは存分に伝わってくる。そんな成毛氏に、ビジネスの視点から社会保障体制、そして介護業界が抱える問題点について斬りこんでもらった。

文責/みんなの介護

“褒める”のは良い。本人も楽だし、見ている方も楽しいじゃないですか

みんなの介護 今回、取材をお受けいただいて、成毛さんが登場する文献などを拝見してきたのですが、あまり社会保障に関して言及されているものが見当たらなくて。関心という表現でいいのかわからないですが、社会保障や介護関連の事柄には、あまり関心をおもちではないですか?

成毛 いや、そんなことはないんですが、言ってみればセンシティブなことなので、あまり言及しないんですよ。それと最近、私が代表を務める『HONZ』という書評サイトやFacebookなんかもそうなのですが、意図的に“褒める”ようにしているんです。テレビや政治も、他人の悪口ばかりで嫌気がさしてきちゃって。見ていて気分良くないですよね?

みんなの介護 確かに、見ていてうんざりするようなものもありますね。でも、褒めるのもバランスの取り方が難しくないですか?ひとつを褒めるとカドが立ったり、他のものが褒めにくくなったりとか。

成毛 うーん、でも最近はだいぶ増えてきていますよね、褒め系のコンテンツ。きっと、読み手の皆さんも悪口大会に飽きてきているんだと思います。

それから、意地悪な人は読者の対象にしなければいいんですよ。ブロックです(笑)。良い人と悪い人って厳然とわかれますし、合う合わないもあるので、すべての人に認められなくてもいいのかなって。大げさに言うと、日本人が1億3,000万人いるんですから、半分の人と合わなくてもまだ6,000万人以上いるんですから。その人達を対象にしたコンテンツを提供すれば、本人も楽だし、見ている方も楽しいですしね。

みんなの介護 介護や社会保障というものは、やはり褒める対象にはならないですか?

成毛 私的に、なり「づらい」というだけなんですけどね。それから、それぞれ専門もありますからね。社会保障制度や政策を考えるような人は、きっと、広くあまねく考えられる人であって、私は政策論というものがどうしても苦手で。

万人に受けるものを考えていると、山の高さが上がらないんですよね。ベタっと平面的になっちゃうというか。山のてっぺんが上がると、その次の層がもう少し上がって、その次の層も上がって…そうすると、国全体が持ち上がる。上をすごく高くすると、あらゆる人に適応するサービスが生まれると思うんです。山高ければ裾野広し、です。

「賢人論。」第15回(前編)勝間和代さんは「高齢者だけで集まるんじゃなくて、若い人のように着飾って、出歩いて、そこで若い人と話をすることが大事」と語る

毎月10万円ずつ給与を増やせば介護職員を確保できるかもしれない。けれども、そんな財源がないんだから別の方法を考えなくちゃ

成毛 突出したものがないとつまらないと思うタイプなので、“べき”論はあまり好きじゃないんですよね。

みんなの介護 昔からずっとそういう考え方だったんですか?

成毛 ベンチャー企業の経営者には、そういう考え方の人が多いかもしれないですね。染み付いちゃっているんでしょう。日本全体とかそういう考え方じゃなくて、飛び抜けた何かを考えてしまう。

私や堀江(貴文)君や、そういう考え方の人間が何十人か集まると、たまたま日本全体のことになったりもするんですけど、そうやって何十人の人が集まるからそうなるだけであって、一人じゃダメなんです。

みんなの介護 でも、そういうビジネス目線の方のほうが、合理的に物事を進められたりするのかなと思う部分もあります。

成毛 何か物事をみるときに、「どう合理化するか?」ということを考えるからでしょうか。介護とは少し離れますが、最近世の中を騒がせている待機児童問題ってありますよね。気になっていろいろ調べたんですけど、全国の小学校の空き教室は6万4,000室もあるそうなんです。

そこを保育所に使えるじゃないですか。でも文部科学省は、そこに保育所を作りたくないから、いかにも使っているように装うわけです。「社会教育に使っています」とかね。他にも空いている家やビルもありますが、空いていればどこでもいいというわけじゃなくて、固定資産税を払っていない学校がいいんです。そういう財務的な感覚も必要ですね。

みんなの介護 場所が確保できても、保育士の数が足りないという問題もありますね。

成毛 例えば配偶者特別控除の130万円を、保育士の場合には390万円まで引き上げるとか、5年間は控除額をもっと上げてしまうとか。補助しようとしないで、出る金額を抑えれば良いじゃないですか。効果としては一緒ですからね。

介護職員の話にしたって、介護職が40万人足りないわけで、毎月10万円ずつ給与を増やせば、一般企業からも介護職に転職する人も出てくるかもしれません。でも、年間一人あたり120万円で、40万人だとすると4,800億円。そんな財源がどこにあるんですか?ないですよね。だったら、補助を手厚くすることを考えるんじゃなくて、出る金額を抑えることを考えなきゃ。

「賢人論。」第16回(前編)成毛眞さんは「介護特区をつくるなら東京に近いほうが良い。メディアに取り上げてもらえないと、取り組みが世の中に知れ渡らないからね」と語る。

物事を大きく捉えすぎると、その瞬間に少しも動かなくなっちゃう

成毛 どこに空きスペースがあるとか、どうやって人員を増やすかとか、ひとつひとつ解決していく。この地域の場合はどうだろうかと、それぞれについて考えていくべきなんです。

みんなの介護 そういう考え方ができないのはなぜなんでしょうか?

成毛 物事を大きく捉えてしまうからでしょうかね。日本をどうするとか、日本の介護を…って、広く大きく見た瞬間に、全部動かなくなっちゃうんです。

さまざまな取り組みも、日本全体で考えるのではなくて、本当に足りていない地域で特区を作って進めていけばいいんです。その時のコストなんて、そこまでかからないと思いますよ。うまくいかなかったらやめたらいい。全体で考えない方が良いと思います。

みんなの介護 そのための特区ですよね。

成毛 あと、これは持論ですが、できるだけその特区は東京に近い方が良いと思っています。メディアが取材に行けないと、その取り組みも世の中に知れ渡らない。地方のローカル番組で取り上げられても、違う地域に住む人は知ることができません。やはり全国放送でないとダメなんです。メディアとの距離感も大事ですね。マーケットも考えて東京から20km圏内。そこで成功すれば地方まで波及します。

みんなの介護 日本の政策には、そういうマーケティング的な発想が足りないですか?

成毛 専門が違うんですよね。マーケティングの専門家を、政策を決めるナントカ委員会に入れたらいいと思います。入れても、専門が違うとその発想を理解してもらうのには苦労するとは思いますけど。

どうしたらこの人を幸せにできるか?という発想を拡大すればビジネスになるし、それが広がれば日本は変わるかも

成毛 先ほど、物事を大きく捉えてしまうと前に進まなくなるという話をしましたが、社会保障や政策、介護事業だけでなく、その類のことはたくさんあると思います。

「目の前にいるこの人をどうするか?」「この人をどうしたら幸せにできるだろうか?」という発想で考えて、それを拡大すればビジネスになるでしょうし、そういうビジネスが増えていけば日本が変わるんじゃないかと思うんです。

みんなの介護 成毛さんが大の読書好きというのは有名な話ですが、だからこそそうした柔軟で合理的な発想が出てくるのでしょうか?

成毛 うーん、ほとんどは性格かな。物事を考えるときにマクロで考える人もいれば、感情的に考える人もいますよね。堀江(貴文)くんも同じようなことを言っていましたけど、私と彼の共通点というと、あまりないんですよね。年齢は私が60で、彼は40代。私は本が大好きで、彼は私が読まないマンガしか読まない。卒業した大学も違う。でも、考え方が似ています。共通点が見当たらないので、生まれもった性格なのかなと。

みんなの介護 性格…ですか。

成毛 つい調べたくなっちゃうんですよね。細かいところまで、ネットで調べ尽くしちゃいます。そういう性格なんです。今、私が興味をもっているのはセルロースナノファイバーとかメムスとかいうものなんですが。

セルロースナノファイバーというのは、木から作られる「鉄の5分の1の軽さで5倍の強度」の素材。飛行機やタイヤの素材、それから介護用オムツの素材にもなっている画期的なものです。

みんなの介護 さらに活用範囲は広がっていきそうですね。介護の現場でもとても有用になりそうです。

成毛 そう思いますね。メムスというのは、Micro Electro Mechanical Systemsの略称で、スマートフォンの中にはメムスのセンサーがいくつも入っているんです。例えば近接センサーというものだと、通話をしているときに画面の誤作動を防ぐため、今、耳に当てているんだということを察知できるんです。

それから、6軸センサーというものも入っていて、x軸、y軸、z軸、つまり上下左右前後の移動、傾き、そして加速度もわかります。20年ほど昔にジャンボ機に積まれていた慣性航法装置と同じようなもの、もしくはそれよりもっと性能のいいものが入っているんですよ。でも、そんなセンサーが秋葉原に行くと130円くらいで売っているんですよ。余談ですけど(笑)。

気圧センサーというものも入っていて、5cm違うだけで気圧が違って、その差を感知できます。これらのメムスセンサーを使えば、おばあさんが今、ベッドから落ちてしまったということも、隣の町まで徘徊して行ってしまったということもすぐわかるんです。

みんなの介護 メムスセンサーがうまく活用できれば、介護がずいぶんと変わりそうですね。

「賢人論。」第15回(中編)成毛眞さんは「好奇心旺盛でいること。私にとってはそれが介護予防につながっているのかな」と語る

有限な時間の中で「何をしないか」を考える

みんなの介護 そういったものにどうやって目をつけるんですか?

成毛 ネット上の情報ですね。最先端の情報は、本よりネットの方が早いですから。セルロースナノファイバーについての本は、まだあまり出ていないと思いますよ。でも、そういう知識をもっていると、5年後に何が起きるかということを考えられるんです。

みんなの介護 年齢のことを言うのは失礼かもしれないのですが、60歳にして好奇心や知的欲求を多いに持っていらっしゃることが、若さの秘訣なのかなと。

成毛 そうかもしれませんね。肉体的な年齢はもちろんですが、精神的な年齢も重要ですね。あとは、年をとったことに気づかない人も結構いますよね。本人が気づかないまま生きてるもんだから、周りからも、どう見ても50歳にしか見えない70歳とか。

まぁ、でも学校の勉強はあんまりしなかったけど、若い頃から情報を集めることが好きでしたね。探しているプロセスが好きなんです。あとはものを書くのも好きですね。若さの秘訣…と自分で言うのもアレですが(笑)、介護予防の一環にはなっていると思いますね。

みんなの介護 テレビはあまり見ないですか?

成毛 見ますよ。週間で40本くらい録画していて、サイエンスものは好きなのでよく見ますし、報道番組や美術番組も見ます。ドラマを見ることもありますし。

みんなの介護 漫画が原作のドラマが増えていますが、漫画は読まれないんですよね?

成毛 読みませんね。何かをやめないと、本を読む時間がなくなっちゃうので。

みんなの介護 有限な時間の中で何をするかを考えることが大事、ということでしょうか?

成毛 いや、逆に「何をしないか」だと思います。有名な話ですが、スティーブ・ジョブズも、洋服を選ぶのをやめて、15年間黒のタートルネックを毎年25着ずつ買っていました。服を選ぶことに時間は使わない、と決めたわけですね。

みんなの介護 Facebookを開設したマーク・ザッカーバーグもそうみたいですよね。時間は限られているんだから、「しないこと」を明確にするのが大事なんですね。

「賢人論。」第15回(中編)勝間和代さんは「17時以降の電話は出ない、とか1分たりとも残業しない、とか。極端かもしれないけれどそれだけで魅力的な職場になる」と語る

幸せってほんの些細なこと。本人が幸せだと思えば幸せなんですから

みんなの介護 「みんなの介護」は介護職員の方々も多く見てくださっているのですが、介護職の仕事についても「何をしないか」というような取捨選択をして、効率化できる部分はありそうですか?

成毛 私は介護の現場をあまり知らないから、もしかしたら無理を言ってるのかもしれないけど、例えば17時以降は電話に出ない、とかっていうのも同じことですよね。生死に関わるような電話以外は一切受け付けない。そう決めてしまうんです。

もっと言ってしまえば、シフトを決めて、その時間から1分たりとも残業はしないとか。そうすれば、魅力的な職場になりますよ。ちょっと極端ですが、難しいシステムなんか使わないでも、簡単な仕組みで劇的に変わります。

職員が1人余計に必要になるかもしれません。今まで無料だったものが有料になるかもしれません。でも、介護職の方の気持ちと体力に余裕が生まれて、利用者への対応をもっと良くできるかもしれない。家族との時間が増えたり、セカンドジョブを始めたりして経済的に余裕がでる人もいるかもしれませんね。そして、結果としてみんなの幸せ度が上がるんじゃないかと。

みんなの介護 そんな相乗効果が生まれたら、それは素晴らしいことですよね。

成毛 3ヶ月もしたら、新しい取り組みだって言ってNHKあたりが取材にくるんじゃないですか(笑)?ほんの少しの工夫から変わるんですよ。だから、とにかくやってみないと。

そういえば先日、北海道の実家に帰ったんですよ。そのとき、ことあるごとに「幸せだね」って両親に伝えていたら、帰り際に両親が「幸せだ」って言ったんですよね。なんか、幸せってそんなものなのかなと思うんです。物理的に幸せになることではなくて、本人が幸せだなと思えるかどうか。本人が幸せだと思えば、幸せなんですから。これだって、ほんの少しのことですから。難しいことなんてなにもないんです。

みんなの介護 ご両親は、おいくつなんですか?

成毛 85歳で母親は少しボケてきていますが、ふたりとも元気ですね。認知症の症状…というより年齢的な物忘れのような感じですね。

父親も最近少し会話が通じないから、そろそろボケてきたかなぁと思っていたんですが、補聴器をつけたら話が通じるようになりました。ただ耳が遠くなってきていただけ。補聴器と言えば、高齢者ってなんであんなに補聴器というものを嫌がるんでしょうね?

みんなの介護 今は、目立たないようなデザインになっているなど、いろいろな商品が開発されていますが、やはり抵抗を感じる方もいらっしゃるようですね。

成毛 そう。本当に今はいろいろありますからね。私ならブルートゥースのついた補聴器を喜んでつけちゃうと思いますけど。「補聴器はジジくさい」なんて言うから、「『えぇ?』ってでっかい声で聞き返している方がよっぽどジジくさいぞ」って言ってやったんです。まぁ、自分の親なので言いたいことを言っちゃいましたけど(笑)。

一方的な説明ばかりするのは素人。相手をちゃんと見て、必要性を見出すのがプロのマーケティング

成毛 実はちょうど1ヶ月前くらいに、両親が「今のマンションだとガスコンロの消し忘れが怖い」と言うので、「自立型の老人ホームを探そうか」という話になりました。当初は抵抗があったみたいですが、iPadで見せたら「行きたいかも」なんて言い出して。さっき話した補聴器もですけど、よく知らないから余計にイメージで嫌がるんですよね。

みんなの介護 先入観で苦手意識をもってしまうことは、往々にしてありますね。では、ご両親の先入観を取り払うためにも、何か工夫をされたんですか?

成毛 iPadを使ったんですよ。自分で触ってもらったんですけど。「便利だねー、これいいね」なんて言いながら、人生初ピンチ、初フリックですよ。自分で操作したから、参加意識がうまれたんだと思います。私はとある銀行の役員もしているのですが、ローンを組もうかどうか迷っている高齢のお客さんがいたら、iPadを使ってもらおうと思ったくらいです(笑)。

聞いた話ですが、車を買おうか検討しているお客さんが色を選びだしたら、大体は買うらしいんですよ。「どの色がいいですか?」って聞いて、「わからない」って言っているうちは、買わない。「白より黒のほうがいいね」なんて言い出したら、半分くらいは買う気になっているサインだって言うんです。

高齢者に何か提案するときには、そういうテクニカルな部分も大きいと思いますよ。音量とか明るさとか。一生懸命説得しようという熱意は伝わりますが、一方的に説き伏せようとするのは素人です。相手の反応をちゃんと見ないと。

みんなの介護 余計な先入観を持っていると、見えないかもしれません。それこそ、マーケティングの視点がいかに大事か、ということですね。

成毛 その通り。相手をちゃんと見て、必要性を見出すのがプロのマーケティングです。私が役員をしている銀行では、高齢者がきたら、テーブル上に手元ライトを置くようにしています。暗いと見えにくいというだけの理由なんですが、たったそれだけのことで契約率も違ってきたりするんですよ。両親の老人ホームを探したときに、介護業界には、まだそういう部分が足りないと感じました。

「賢人論。」第16回(後編)成毛眞さんは「私が老人ホーム選びで重視するのは運営母体が15年は倒産しないということです」と語る

私に介護が必要になったら、とにかく気の合う人にお願いしたいなぁ

みんなの介護 その後、ご両親の施設選びはどうされたんですか?

成毛 最終決定は、本人たちに任せています。私が確認したのは、経営母体についてだけですね。黒字の期間が長いということと、資産が大きいこと、つまりPBRが高いこと(※PBR:株価純資産倍率のこと。高いほど倒産のリスクが低いと言われている)。運営主体が15年は潰れないかということを、財務諸表を見て確認しました。

みんなの介護 長年、ビジネスの世界で活躍されている成毛さんらしい判断基準ですね。

成毛 みんながそうだとは思いませんが、私がサービスについて考えるのはその後です。最近、家を買ったんですが、その時も、家を作った会社が潰れないかを一番に考えましたね。

みんなの介護 私たち『みんなの介護』も、老人ホームを選ぶ基準として、そこも大切なポイントだと考えています。成毛さんご自身の老後は、どのようにイメージしていらっしゃいますか?

成毛 うーん、まだ想像もしていないですね。本当にヨボヨボになって、病気がちになって…、介護や看護が必要になったら、個人で面倒をみてくれる人を雇うかなぁ。在宅でも施設でも、どちらでも良いんだけど、とにかく気の合う人にお願いしたいとは思っています。

聖路加病院の日野原先生は100歳を超えてるでしょ?退任されたけど、元セブン-イレブンの鈴木敏文さんは83歳、スズキつながり…でスズキ自動車の鈴木会長も86歳でしょ。

歌舞伎役者なんか、けっこうな高齢でも、20kgくらいある女形の格好をして1時間くらい踊るんですからね。バケモノですよ(笑)。国会にもとんでもない人がたくさんいますからね。そうかと思えば、若くてもなんでこんなにくたびれちゃっているの?というような人もいる。人って本当に千差万別ですよ。私も、いつまでも若く元気でいられるのか、自分自身でも楽しみにしているところです(笑)。

撮影:公家勇人

関連記事
医師・医療ジャーナリスト森田豊氏「認知症になった母への懺悔 医師である僕が後悔する『あの日』のこと」
医師・医療ジャーナリスト森田豊氏「認知症になった母への懺悔 医師である僕が後悔する『あの日』のこと」

森田豊
医師・医療ジャーナリスト
2022/11/07