今すぐ入れる老人ホームはどこに?「空室あり」の老人ホーム最新調査

今、老人ホーム入居を検討される方が急増しています。施設探しに時間が掛かると介護の負担も増えていくものです。そこで、今まさに困っている方のために、「すぐに入居可能」な介護施設の空室情報をお届けします。

「老人ホームの入居検討はまだ」という方も、いざという時のために、施設探しのプロならではの「施設選びワンポイントレッスン」をぜひご一読ください。

シルバーウィーク目前に知りたい「空室情報」

「みんなの介護」のデータによると、お盆やシルバーウィークなどの連休前後は、老人ホーム入居希望者が増加する傾向があることがわかっています。

久しぶりに家族で集まって健康のことや将来の人生設計について話し合う機会が生まれることが、その理由と考えられます。 「足腰が弱ってきた」、「持病が悪化した」そんな時にも「すぐに入居可能」な介護施設の情報をお届けします。

今回、「みんなの介護」編集部では、老人ホームへの入居需要が全国でも特に高い首都圏と近畿圏の施設の空室状況について独自に調査。 2022年9月7日時点の「空室あり」の老人ホームが多い地域をランキング形式にまとめました

首都圏・近畿圏の空室件数の調査

首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨木)の結果

首都圏の空室件数

1位は横浜市で232件。続いて、2位は154件でさいたま市。3位は川崎市で151件でした。

トップ3を詳しく見ていきます。1位の横浜市は青葉区に「空室あり」の老人ホームが42件集中していました。

15位の町田市を上回る数です。一方、2位のさいたま市は見沼区に24件、南区と北区に20件ずつと、横浜市よりは分散しています。3位の川崎市は宮前区に39件が集まっていました。

一方、東京都内で最多は4位の世田谷区で104件でした。都内でランクインしたのは、この他に、練馬区・板橋区・大田区・杉並区・江戸川区という結果です。

近畿圏(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・三重県・滋賀県・和歌山県)の結果

近畿圏の空室件数

1位は大阪市で346件。次いで2位は109件で神戸市。3位は京都市で103件でした。

1位の大阪市の空室件数は、大阪府全体の約3割に達しています。最多の平野区に41件、東住吉区には35件も集中していました。平野区の件数は、9位の和歌山市に匹敵します。

2位の神戸市の空室件数も兵庫県全体の3割を占めていることからも、都市に老人ホームが集中しており、選択肢が多いことが見受けられます。

老人ホーム選びはどんなことから始めればいい!?

老人ホーム選びにおいては、現在お住まいの地域で探される方が多くいらっしゃいます。

もちろん、長年住み慣れた地域の方が安心ではありますが、老人ホーム探しに時間が掛かって在宅介護が長く続くと、ご本人・ご家族の負担も次第に大きくなっていきます。

お住まいの地域で希望の老人ホームが見つからない場合は、思い切って多少離れる地域も視野に入れると希望の施設が見つかるケースがあります。

ここからは、はじめての施設選びをする上でのポイントをケース別に紹介します。

CASE1:介護について何も知識がない…どんなことから始めたらいいの?

まずは、お住まいの市区町村の「地域包括支援センター」に相談しましょう。介護保険サービスを利用するには、お住まいの市区町村に要介護認定を申請する必要があります。

何から始めていいのかわからない状況は、「何がわからないのかわからない」状況ともいえます。まずは入居予定者がどのような介護サービスを受けられるのかを確認するために、「地域包括支援センター」への相談が必須です。

「みんなの介護」によるアンケート調査では、介護サービス利用者の多くの方が「もっと早くに相談しておけばよかった!」と回答しています。ご家族の大事な生活だからこそ、「プロ」の力を頼ることが必要です。

参考:【図で流れがわかる】要介護認定の申請(方法・適切なタイミング・場所)

CASE2:要介護認定を受けた家族がすぐに老人ホームに入居したい!その時に必要な準備は?

入居予定者のお住まいに近い老人ホームを検討されるかと思います。

しかし、地域によっては入居待ちの状況になっていることも多く、一軒ずつ希望する老人ホームに空室状況を確認することは時間との勝負になります。

その時に役立つのが、「みんなの介護」をはじめとした電話での入居相談センターがある老人ホーム検索サービスです。

最新の空室情報をもとに入居可能な施設を照会できるので、施設探しの手間と時間を省くことができます。

他者に相談することで、初めて抱えている問題がわかることもあります。

CASE3:家族が老人ホームに入るのは抵抗がある…でも、入居するのであれば「いい環境の老人ホーム」に入居してほしい

ご家族が入居される際に最も気にされることです。

「みんなの介護」で実施している施設見学後のアンケート調査でも、家族が納得できなければ入居できないというお声が非常に多いです。

それでは、納得できる施設を探すためには、どのようなことが必要なのでしょうか。答えは、施設見学です。

実際の入居者の多くの方が3回以上の施設見学を実施されていることが「みんなの介護」の調査で判明しています。

さらに、上述の「見学後アンケート」では、「実際に見学したことで初めて生活が想像できた」、「請求した資料だけではわからないことがわかった」、「介護職員の顔が見られて安心した」など、施設見学が非常に有意義であることがわかります。

ぜひ、まずは施設見学を検討されてみてはいかがでしょうか。