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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.31 国家公務員試験の1種と2種、官僚間の関係性はどうなっているんでしょう?(意識低い系・大学生)

国家公務員試験には1種と2種がありますよね。もちろん1種の方が難しいというのはわかりますが、具体的に、公務員になった後にどのような待遇の違いが出てくるのかを知りたいです。また待遇とは別に、例えば職場内で「アイツは2種採用だから…」などと陰口を叩かれたり、仕事上で軽視されたりすることはあるのでしょうか?

「2種は1種の下」という限りではなく、お互いをバカにしつつ、一方で認め合っているような関係なんですよ

簡単に言えば、1種(現在は総合職)は昇進が早く幹部クラスを目指すことができるのに対して、2種(現在は一般職)は昇進が遅く課長クラス以上の出世は困難です。初任給からして若干(数千円程度)1種の方が高いのですが、昇進のスピードの違いは3年目くらいから顕著になってきます。

だからといって1種が楽をして美味しい思いをしているかというと必ずしもそういうわけではなく「1種は出世するんだから、サービス残業は当たり前」「大変な仕事は1種がやるもの」というような暗黙のコンセンサスがあります。

若いうちは激務とプレッシャーにさらされており、「仕事の差があるから待遇の差がある」というように考えられています。ただ、入省した段階での区分で一生が決まってしまう、というのもおかしな話ですから、最近では「優秀で出世意欲が高い2種は1種扱いする」という例も増えてきています。この背景には民間企業に転職して欠員が出た1種職員ポストを優秀な2種で補完する、という事情があります。

ただ、どうしても世間は「2種は1種の下」というように見てしまう側面があるのですが、必ずしもそうではなく、役職は課長補佐級や企画官級といった課長以下でも、専門知識を活用して非常に重要な役割を果たすようなポストを2種が担当する例はたくさんあります。

例えば、個別分野の税制や会計規則や統計分類や技術規格の詳細を作成するようなポストです。こうしたポストは国家の基幹を支える非常に重要な役割を果たしており、やりがいもあり、またQOLという観点でもバランスが取れています。私自身激務に追われ、またジェネラリストとなりがちな1種の働き方をする中で、2種のそうした働き方を「羨ましい」と思った時期もありました。

1種の働き方も2種の働き方もそれぞれ良いところがあり、それぞれの立場から「2種は出世しないからな」「1種が偉そうなことを言ったって、実際詳細な制度作って運用するのは俺たちだからな」と、お互いをバカにしつつ、一方でお互いを認め合っている関係なのです。

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