Q.182 特養の現場でユニットリーダーに任命されたのですが、”リーダー”はどのように振舞っていけば良いのでしょうか?(setsujitsu・会社員)
私は、介護職員となって3年目なのですが、先日、ユニットリーダー(特養に勤務)に任命されました。この職務は、日々現場で行われている介護について責任を負うのですが、正直なところ、そういったリーダーといったようなことをやってきたことがなかったので、不安です。皆さん大きな問題について質問されています中、私的な質問をしてしまい恐縮なのですが、リーダーはどのように振舞っていけば良いのでしょうか?
誰かに答え求めず、悩んで自分なりのリーダー像を作りあげ、試行錯誤してください
なかなか難しい質問ですね。
私自身の役所時代の組織内でのリーダー(?)としての経験を振り返りますと、二度ほど「法律改正チームの副班長(部下3〜4名)」を経験したほか、「電機分野の国家研究開発プロジェクト立案チーム」のこれまた副班長を務めた経験があります。たいそうな業務のように見えますが、ユニットリーダーという意味では質問者様と同じでしょう。
当時の私が優秀なリーダーであったかどうかはわかりませんが、振り返ってみると、私が心がけていたことは、第一に「国民に説明できる意味のある公平な政策を立案すること」、第二に「部下に無理をさせないこと」、第三に「自分の実績となる成果を上げること」だったように思えます。結果として当時の私は独特の持論を持ち「一番大事な評価は自分の自分に対する評価だ」などと公言する、上司から見ればとても生意気で扱いにくい副班長になっていました。
今振り返っても、自分の国民の視点(質問者様で言えば「お客様の視点)ですね)なり部下の生活なりを大切にする姿勢は間違ってなかったように思うのですが、ただ当時は少し肩に力が入り過ぎており、また面子というものを軽んじすぎていたので、しばしば上司と衝突して問題になることがありました。
今になってみると、組織の一員として、もっと柔らかく、こだわりを捨てて、ある意味適当に仕事をこなしていても良かったかなと思うことがあります。ただそれは今になったからこそわかることで、当時自分なりに懸命にリーダーのあり方を考えて、実践して、成果を上げようと努力したことを後悔することはありません。
質問者様のお答えになっているかわかりませんが、私が伝えたいのは「リーダーのあり方はさまざまで人それぞれだし、またいきなり完璧になれるリーダーなど存在しない」ということです。それでも「リーダーの役割とは何か」と考えて、書籍や先輩からのアドバイスを通して自分なりのリーダー像を作り上げて、それを実践して、失敗と成功を重ねて試行錯誤して、成長していくという過程自体に価値があるのだと思います。
質問者様も立場が変わり思い悩む日々かと思いますが、安易に誰かに答え求めず、悩んで勉強しながら自分なりのリーダー像を作りあげて、それを実践して試行錯誤する中で、少しづつリーダーとして成長していくことを祈念しております。