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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.172 介護施設での虐待が過去最多…国としてこの状況を改善する手立ては考えられるのでしょうか?(ツチノ子・会社員)

介護職員による高齢者虐待が年々増加しているというニュースを耳にしました。私はまだ介護をしたことがある身ではなく、素人なので介護のことはほとんど無知です。でも、色々知ろうと思いながら最近はニュースや本は読むようにはしています。親は私と離れて暮らしているのでおそらく将来は老人ホームに入ることになるのかなと考えてもいますが、少し怖くなっています。ストレスがかかるお仕事だということは想像できますが…

設備投資補助金や減税措置で、排泄処理などの重労働を機械化することが必要なのでは

難しい質問ですね。

ちょうど先日、質問者様と同じような問題意識を持つ厚生労働族の国会議員と意見交換しましたので、その話をご参考までに紹介したいと思います。

その議員は、介護経験があって業界に知見も深く、しばしば私のコラムも読んでくださっているようなのですが、その時に言われたことは「宇佐美さんは、マクロの問題意識は正しいが、現場のミクロの視点が足りない」ということでした。

私自身繰り返し述べていますが、私は介護自体はまさに素人なので、その議員先生のおっしゃる通りなのですが、続いてその議員が述べたことは「介護報酬だけ見てると問題を見誤る。本当の現場のストレスの最大の要因はいわゆる“3K(きつい、きたない、くさい)”で、これをなんとかしなきゃいけない。そのためには排泄処理の機械化が必要不可欠だ。」ということでした。

その議員いわく、ある介護施設が離職率の高さに悩んでいて、給与を上げたところほとんど反応がなかったそうで、他の方法はないかと重労働を軽減する機械を導入すると、従業員は「仕事が少し楽になった」と大いに喜んだそうです。

やはり、給与を上げると言っても急激に上げることは難しいですから、短期的により実感が伴い、ストレス軽減に貢献するのは「仕事内容の軽減化」ということなのだと思います。

もちろん二者択一ではなく、賃金上昇も労働の軽減化も両方取り組んでいかなければならないことなのですが、当座、国としては設備投資補助金や減税措置で排泄処理などの重労働の機械化を進め、長期的には事業者が従業員の給与を上げていけるように介護報酬の仕組みを変えていく、ということが一つの指針になるのではないでしょうか。

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