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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.11 地方公務員の給与は高いのでないか?という印象なのですが、それについてどう思いますか?(としひろ・会社員)

諸外国では「国家公務員>地方公務員」となっているようですが、日本では「地方公務員(地方上級)>国家公務員」という印象が強くあります。そのあたり、公務員の給料について、宇佐美さんはどのように感じますか?

一人当たり給与水準を見て「高い」とか「低い」とかいった議論をするのはもう古いのではないかと思っています

国家公務員の給与は公務員として標準的な給与構成(一人当たり平均650万円程度)がなされています。他方で、地方自治体の給与構成はそれぞれの自治体の財政事情が反映されるので、例えば東京のように資金が潤沢な自治体の地方公務員の給与は高い水準(一人当たり平均750万円程度)にありますが、夕張のような破綻状態にある自治体の地方公務員の給与はかなり低い水準(一人当たり平均450万円程度)にあります。なので給与面では必ずしも「地方公務員>国家公務員」とも言えませんし、逆に、「国家公務員>地方公務員」とも言えません。地方公務員を巡る事情は各自治体によって大きく異なります。

またこういう議論をするときに私が常に感じることなのですが、こうした一人当たり給与水準を見て「高い」とか「低い」とかいった議論をするのはもう古いのではないかということです。

例えば公務員の中には「クビにならず降格もない」というその地位に安住して「さぼっている」職員がたくさんいる一方で、昼夜問わずに毎日住民、国民のために身を粉にして働いている職員もたくさんいます。それにも関わらず両者の待遇はほとんどかわりません。つまり「さぼっていても真面目に働いても貰えるお金はそんなに変わらない」のです。

国家公務員にしろ地方公務員にしろ、こうした悪平等の構造にメスを入れて「価値がある仕事をしたものが報われる」という給与体系、人事体系を作っていくことが重要なのではないかと思っています。

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