Q.66 将来もらえるかわからない年金のために、保険料を払い続けるのは納得がいきません。どうしたら年金を払い続けるモチベーションが上がりますか?(七な・会社員)
義務とはいえ、将来もらえるかどうかわからない年金のために、毎月お金を払い続けなければいけないのは納得がいきません。どうしたら、年金保険料を払い続けるモチベーションを上げられますか?「こう考えたらストレスも減るのでは?」という考え方があれば教えてください。
将来、現在の水準の年金をもらえる可能性はほとんどありません。「高齢者を養ってあげている」という優越感を買い、せめて今の高齢者世代に「でかい面」ぐらいしてやりましょう
悩ましい問題ですよね。私自身も独立当初貧乏で金がないときは、「なんで今貧乏な俺が、将来もらえるかわからない年金払わなきゃいけないんだよ」と文句を言っていました。
ただ、不満を言ったところで払わなければいけないものは払わなければいけないので、発想を変えて私自身は自分を納得させるため「自分の将来のために年金保険料を払っている」と考えずに「若者として高齢者を養ってあげるために税金を払っている」という感覚で、今では年金保険料を払っています。
実際、日本の年金制度は「現役世代が引退世代を支える」という賦課方式(ふかほうしき)になっており、私たちが払う年金保険料は「現在の高齢者の生活を支える」ために使われています。
こう考えると「俺たちの世代が年金保険料払って“あげない”と、高齢者が年金をもらえず飢えて路頭に迷うことになってしまうから、仕方なく “払ってやる”か」と、ある意味高齢者に対して”上から目線”のスタンスを取ることができます。
例えば、高齢者の方が「最近の若者は〜、昔はもっと〜」というようなことをメディアや身近で言っていても、「偉そうなこと言ってるけど、あなたたち今は俺らの払う年金保険料で生きてるんでしょ。もっと感謝してよ。」と、いざとなったら反論できるわけです。これはある種の「優越感」を生みます。
このように私は、「高齢者を養ってあげる」という「偽善」を行うことで「優越感という心の余裕を買う」という文脈で年金保険料を払っています。
私の病んだ心の一端を晒してしまったようで皆様の反応を見るのが恐ろしいですが、私たちの世代が現在の水準の年金をもらえる可能性はほとんどありません、せめて今の高齢者世代に「でかい面」ぐらいしてやりましょう。