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宇佐美典也の質問箱

質問 Q.140 実生活をより豊かにできる政策がどれなのか、これからの情報社会ではどう判別すればいいのですか?(コンガリ・会社員)

超高齢社会がこれからどんどん拡大していくなかで、政策の重要性については疑いないと思います。しかし新聞は嘘をついているように見えたり、インターネットはどの情報源を信用していいのかわからなかったりと、いまいちピンときていません。

楽観論的な情報は、全て眉に唾をつけて読まなければいけない

難しい質問ですが、私なりの考えをのべます。

私としては、これからの時代、政府が国民一般の生活を豊かにしていけるような政策を打つことは困難だと思っています。政府の財政が徐々に逼迫(ひっぱく)していくことは間違いありませんし、そういう中で社会保障政策という面では破綻しそうな制度を増税と切り下げを繰り返しながら、なんとか維持することで手一杯でしょう。

経済政策においても、労働人口減少をカバーする生産性向上をどのように達成していくのかということはまだまだ道筋が見えませんし、インフラ政策においても、朽ちていく道路や橋を更新するための財源をどう確保していくかも見えません。中央政府レベルはともかく、地方自治体レベルでは財政破綻する市が多数出ることもほぼ確実でしょう。

私は若干悲観的な予測を言いがちな人間ではありますが、それを差し引いても日本政府が危機的状態に陥りつつあるというのは、有識者と呼ばれる方々の共通見解であると思います。

このような状況に置かれている日本で、今後政治に関する情報に触れる際気をつけなければいけないことは「今の古い政治の利権を一掃して、新しく〜をすれば日本は変わって復活する!」的な楽観論は、全て眉に唾をつけて読まなければいけないということです。

今の日本のある種行き詰まった状況は、複合的な要因によって起きているもので、短期間で簡単に解決できるものではありません。

では「私たちの未来は暗いのか」というと決してそんなことはなく、私たちは自分の決断で自分をめぐる環境を変えていくことができます。例えば人手不足の時代が長期化しますから、これまでよりも転職が身近になってくるでしょう。

そういう中で、常に業界動向や求人情報にアンテナを張って、より良い条件の場所で働き、なるべくならば、より財政に余裕がある市町村で暮らしていくように日々決断をしていくことで、人生というものは大きく変わってくるのだと思います。