浄土宗の由緒正しい寺院のおひざ元での暮らし
九品山浄真寺は、世田谷区を代表する浄土宗の寺院です。境内には数々の有形文化財や天然記念物などが保存されていますが、その中でも本堂に安置されている合計9体の阿弥陀如来像は、「九品仏」と呼ばれて親しまれてきました。この名前が寺社の通称になっていますが、昭和初期に付近に鉄道の駅がつくられたときは、その名がそのまま採用されました。現在まで続く九品仏駅のはじまりです。九品仏駅の周囲は、閑静な街並みがずっと続くエリアです。駅の利用者はこれらの住宅地で生活する通勤客・通学客などが多いですが、近くに所在する田園調布雙葉学園や玉川聖学院の生徒や教職員もけっこう含まれています。九品仏駅は、東急バスの営業圏内にある駅です。駅前に専用の乗り場が設置されており、田園調布駅や世田谷区民会館などに行きたいときは特に便利に使えます。九品仏駅は、東急大井町線に所属する駅です。急行列車が停車する駅に指定されていませんが、隣接する自由が丘駅やその2区間先にある大岡山駅、またこれらの駅と反対方向に4区間進むと出てくる二子玉川駅で降りて待てばじきにつかまえることができます。よその路線への乗り換えについては、自由が丘駅では東横線と、大岡山駅では目黒線と、それから二子玉川駅では田園都市線と接続しています。九品仏駅の利用率は、20年以上前から激しい変化とは無縁のまま、今日に至っています。1日ごとの乗客数を調べると、1990年代の末期にさしかかると若干の減少が起こっていたことがわかります。1990~1997年までは、6600人以上を毎年記録していましたが、1998年以後は少しずつ減少しています。その動きがストップしたのは2000年代半ばのこと。2005年に久しぶりに6600人を超えたのを皮切りに、徐々に回復しています。九品仏駅の近くで介護施設を探すときは、駅から1.5キロくらいまでの範囲がおそらくねらい目となるはずです。といっても、注意しなければならないことがあります。それは、徒歩数分といった極端に便利な場所でいろいろな施設を比較できるわけではないこと。もともと居住環境としての評価が高い地域ですし、駅から近い場所はなかなか介護業界もおさえられない事情があるようです。ただし1キロ近くまで離れれば、少しずつ多様性にとんだ施設が目につくようになるでしょう。施設の種別でみると、介護付き有料老人ホームがいちばん多いでしょう。ただしグループホームなどの種類もしっかり営業しています。



























































