低額で利用できる介護付有料老人ホームが増加中

埼玉県の南東部にある小都市・八潮市。
県内でも特に小規模な都市です。
葛飾区や足立区と隣接しており、典型的な東京都のベッドタウンです。
市民の四分の一程度が、都内に通勤しているといわれます。
特に2005年につくばエクスプレス線の八潮駅が開業したことで、利便性が一段と高まりました。
もっとも、市民にとっては車両による移動が日常茶飯事で、バスやタクシーの充実度には目覚しいものがあります。
2009年から京成バスなどが参入してきたことはまだ記憶に新しいところです。
羽田空港や成田空港に向かう高速バスも利用できるため、遠方の地に行く場合にも不自由しないでしょう。
とはいえ、市内に産業が育っていないわけではありません。
特に工業は県内でもかなりの発展を見せています。
手狭な都市ながら、さまざまな持ち味が光る都市だといえそうです。
何よりも、市内の人口は2005年以降は飛躍的な成長を続けています。
1990年代後半から2000年代前半までは横ばい状態でしたが、過去10年で約1万人前後増えています。
まだこの勢いは止まらない可能性があり、自治体としてさまざまな方向に発展するチャンスを秘めています。
市内の高齢化率は2011年に18.8%でしたが、2023年には22.7%人口は9万2,365人となっています。
全国平均と比べると低い数値ですが、確実に高齢化は進んできていることがわかります。
近年は、子育て世代の増加が駅の周辺を中心に続いているものの、少子高齢化の動きが今後とも進むという見方はとても強いです。
高齢者をサポートする体制づくりが以前から進められており、2011年に「高齢者支援ネットワーク」がスタートしたのはその一環です。
八潮市は急速に人口が増えているとはいえまだ小規模なエリアですから、介護をはじめとした高齢者福祉は近い将来に、高い水準に到達することでしょう。
幸運なことに、最近の八潮市では介護付き老人ホームがずいぶん増えました。
コスト面で見ても、一部の例外を除くと安めの施設が少なくありません。
月額使用料が10万円台の施設や、入居一時金がかからない施設も見つかります。
また、グループホームや特別養護老人ホームも各地に点在します。
バスやタクシーなどを使って通う必要性が高い施設が大半を占めていますが、その分広々とした暮らしを味わえるというメリットを期待できそうです。