この10数年で、人が増えて活気が出てきた住宅地
東松原駅のトレードマークを取り上げるとしたら、2番のプラットホームに行くと楽しめるアジサイの植栽でしょうか。これはホームの向かい側につくられた法面に用意されたものですが、花が満開になる時期が来ると、夜に照明が当てられるためかなりの見ごたえがあります。東松原駅は、駅を出ると目の前から平均的な宅地が広がる場所に所在する駅。日頃の買い物は、近くにある商店街でだいたいは片付くことでしょう。駅から南に歩くと、やがて松葉稲荷神社が見えてきます。この神社は羽根木公園と隣接しています。公園の南側に行くと区立図書館が設立されていることがわかります。この図書館まで行くと、もう小田急小田原線の梅ヶ丘駅までわずか数分で行ける距離となります(小田原線を使うにあたっては、東松原駅の2区間先にある下北沢駅で乗り換えるという手もなかなか便利ですが)。その一方で東松原駅は、隣接する新代田駅とも近く、ゆっくり歩いても10分かかるくらいの時間でアクセスできます。東松原駅は京王井の頭線に所属する駅です。急行列車は通過してしまうのですが、もう一つの隣駅である明大前駅で降りて待てばつかまえることは簡単です。この明大前駅は、京王本線への乗り換え場所としてもよく利用されています。管内で最大の乗り換え場所は、発着駅である渋谷駅。4キロほど離れていますが、JR線(山手線・埼京線など)・東京メトロ(銀座線・半蔵門線・副都心線)・東急線(東横線・田園都市線)の各線を一気に使えるようになります。東松原駅の利用率は、昭和から平成に時代が変わったころに低下しています。しかし今世紀に入るとまた増加に転じました。1日ごとの乗客数は、1990年代は6000人台を記録する年が大半でした。しかし1999年に8000人を超え、その4年後に9000人を突破しました。2010年の前後からは、微減を繰り返すようになりましたが。東松原駅が設置された地域は、介護施設がたくさんあるエリアとは距離があります。この点は、これからの介護事業界の進出を心待ちにしたいところですが、今すぐに入居先を手に入れたいなら、近くにある別の駅のそばまでよく見ていく必要があるでしょう(幸い、遠く離れていない駅がいくつもある場所ですから)。施設が全体的に少ないとはいえ介護付き有料老人ホームであれば、人気を博している施設がすでに数軒進出していますし、東松原駅から1キロ以内という近場で営業している事例もあります。


















































