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宮城県の東南端に位置する、亘理郡山元町。
最南端の土地は福島県との境界線に接しています。
東端の海岸線が太平洋沿岸であることから、東日本大震災の主な被災地のひとつとなりました。
JRの常磐線が数年の間不通のままでしたが、2016年の12月に町内の区間が全面的に復旧しました(町内に存在する2駅の駅舎は、移転した上で再開を果たしています)。
山元町の西側は山林地帯となっているため、市街地などは町内の中央から東にかけて発達してきたという経緯があります。
常磐線の沿線にある時期から人口が集中するようになったことも原因のひとつと考えられています。
隣接する角田市・亘理郡亘理町との間にある四方山は、住民にとってなじみが深い行楽地。
「みやぎ蔵王三十六景」のひとつに数えられてきました。
標高が300メートルに満たない小さな山で、頂上にたどりつくと戦時中に置かれた高射砲の砲台や展望台を鑑賞していただけます。
この展望台は、太平洋までよく見渡せるようになっているほか、周囲の阿武隈高地や蔵王連峰などの絶景をご堪能いただけます。
このほか、磯崎山公園の中にて保存されている唐船番所跡や、蓑首城跡・八重垣神社などが町内を代表する名跡と呼べるでしょう。
町内には鉄道駅が少ないため、車両による通行は重要です。
常磐自動車道のインターチェンジが2ヵ所あるほか、国道6号線などが通行量が多くてよく使われる車道です。
路線バスについては、現在は民間のサービスの代わりに町営のコミュニティバスが「市民の足」の役割を引き受けています。
山元町の人口は、今から約20年前にピークを迎えています。
それ以後は徐々に下降しており、震災以後はその勢いが顕著に変わりました。2023年の調査では11,726人との結果が出ています。
町内の高齢化率は高い状況が続いています。
2023年に実施された調査を振り返りますと、41.9%という結果に。
これは県全体の平均値の1.5倍に近い数字です。
介護施設のニーズに対応するため、介護施設の誘致活動は町役場周辺のような人口が集中しているエリアに多く点在しています。
現在は、グループホームやケアハウス、あるいは公営の施設(特別養護老人ホームや老人保健施設など)もなどが発見しやすい状況です。
月額使用料については、10万円を大きく割り込むところも少なくありません。