ミニサイズの都市でありながら、高齢者の暮らしやすさが格別

埼玉県の東部の一角にある白岡市。
県内では特に小さな自治体に属しますが、日光御成街道や鎌倉街道が敷かれていた場所で、古くから人の往来が絶えない土地でした。
日本三岡八幡宮に入る「白岡八幡宮」がある場所としても広く知られています。
まだ農地や緑地がたくさん残っており、静けさや安らぎを求めたいときはすぐに理想的な場所を探せます(東武動物公園にスペースを提供しているのは、そのコンセプトにふさわしい土地が多かったからでしょう)。
戦後に入ると、さいたま市方面や都内23区方面に通勤する住民が絶えず流入したため、スケールのある住宅地が相次いで造成されました。
そのため、商業施設や行政機関などの増設もさかんに行われています。
狭い市のため、市内を走る鉄道はJRの宇都宮線だけですが、朝のラッシュアワーなどは湘南新宿ラインを介して都内中心部へ直行できる路線に楽に接続できます。
道路事情はもっと豊かで、国道468号線をはじめ幹線道路が10本前後市内を通過しています。
市内を代表するバス会社といえば朝日バスですが、国際興業バスが走る路線も一部で確立されています。
タクシーについては主として昭和タクシーと白岡タクシーの2団体の活躍が目立ちます。
市内の人口は、過去半世紀を通して減少したことがありません。
2010年に5万人を突破しましたが、これは約40年前と比べるとおよそ2.5倍の増え方です。
それでもこの10年くらいは、増加率がずいぶん落ち着いており、横ばいに近づいてきたという見方をする人が主流を占めています。
2023年には人口5万2,748人、高齢化率28.3%との調査結果が出ました。
要介護高齢者向けの福祉と一緒に、若い世代が安心して子供を持てるように導くことが当面は大切となりそうです。
なお白岡市では面積・人口ともに県内では小規模です。
したがって市内の老人ホームや高齢者専用住宅の数はやたらに少なめに見えてしまうことがあります。
しかし手ごろな施設を探し出すことは難しい作業ではなくなりました。
介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅をターゲットにすると、特に費用面での手ごろさをおそらくすぐに確認できるのではないでしょうか。
入居一時金をいっさい徴収されない施設が何軒も登場しているくらいです。
また、近年はグループホームが、ちょっとした建設ラッシュの時期を迎えているようです。
認知症であれば、納得できる施設を探し出せるチャンスが到来しています。