乗り換えにも便利な溝の口駅近辺では、低額の老人ホームを探すことも可能

2013年の調査では、田園都市線については1日あたり15万名を超える乗降客が計測されています。大井町線についても5万名に近い乗降客が確認されており、かつてと比べれば乗降客は減っているものの、依然として利用者が多い駅のひとつです。
その理由はたくさんありますが、南武線の武蔵溝ノ口駅と隣接していることも大きいでしょう。もともと田園都市線だけでも、渋谷駅や中央林間駅に1本で行けますし、大井町線を使えばもちろん大井町駅まで簡単に出かけられます。
そして鉄道だけではなく、バスも非常に便利です。駅前には巨大なターミナルが存在しますが、東急バスと川崎市バスが合わせて10本を超える路線のサービスに励んでいます。川崎駅や新横浜駅、新丸子駅や小杉駅など、川崎市内から横浜方面まで主要な場所に楽々と出向けるようになっているのです。
便利という意味で見るなら、駅の周囲の素晴らしさも語らないわけにいきません。川崎市の副都心という位置づけがされていますが、20年前から再開発が順次進められており、官公署や商業施設が立ち並んでいます。
しかしただにぎやかなだけでもありません。大型マンションの建造も次々に行われているため、居住環境の整備も順調に進んできました。これらの特徴を総合すると、買い物や移動、娯楽といった点でも優れている一方で、落ち着きや解放感といった老後の生活には欠かせない要素もきちんと満たされる土地になっているといえるでしょう。
溝の口駅がある川崎市高津区は、「小学校ふれあいデイサービス事業」をはじめとしたケアサービスの導入で、注目度の高いエリアです。特別養護老人ホームなどの行政が関与する施設の定員に余裕がないこともあって、老人ホームや高齢者専用住宅の需要は高まっています。
駅のすぐそばについては、繁華街やオフィス街、あるいは工事中のエリアやまだ新しい建物が多いこともあって介護関係の施設は目立ちませんが、ある程度駅から離れるとだんだんと施設が目につくようになります。月額使用料が15万円以下で入居できる施設が、種類を問わず見つかるはずです。バスやタクシー、あるいは自家用車を使ったアクセスも視野に入れつつ、施設探しをすることが大切でしょう。