世田谷区ならではの、物静かな住宅街が特徴的なエリア

駅の周囲を語る上で欠かせないものといえば、東急世田谷線の山下駅でしょう。構内が接続しているわけではありませんし、いったん改札を出て数十メートルあるかないといけませんが、三軒茶屋駅や下高井戸駅に行くための大事な手段として住民に愛好されています。
いっぽう小田原線で移動する場合は、新宿駅方面と小田原駅方面でそれぞれに、利用率の高い駅がたくさん並んでいます。新宿方面で有力な駅といえば、下北沢駅(京王井の頭線に接続)と代々木上原駅(メトロ千代田線に接続)でしょう。
小田原方面となると駅の数がだいぶ増えますが、近場でよく利用されているのは登戸駅(JR南武線に接続)や新百合ヶ丘駅(小田急多摩線に接続)となります。1日あたりの乗降客数については10年以上前から安定志向が続いています。24000人台~26000人台で推移しており、その傾向が代わる兆しはなさそうです。
世田谷区は高齢者人口の多さで有名です。子供の数も他の地域と比べて少なくないことから、高齢化の進行を危惧する声が多いわけではありませんが、高齢者福祉はしっかり進められています。特別養護老人ホームや老人保健施設、またグループホームなどの施設の多さは大いに評価すべきでしょう。需要を完全に満たした状態にはまだほど遠いものの、納得できる条件で入居できるチャンスはかなり多い自治体です。これほどのメリットを利用しない手はないでしょう。
それでは民間の施設に目を向けるとどうなるでしょうか。豪徳寺駅の近隣で施設を調査すると、建物や敷地のサイズや設備の豪華さなどで人目を惹きつける施設がいくつも目にとまります。周囲の環境についても優れているパターンがザラにあり、自然や史跡に恵まれたところがたくさんあります。その一方で交通や買い物といった利便性も備えていることが多く、恵まれたシルバーライフを満喫できる状況が整っているのです。
欠点らしい欠点を探すなら、費用面でしょうか。地下が高いエリアというイメージが世田谷区全体にありますが、安い施設を探しても、月額使用料が15万円前後になることがほとんどです。それより安い施設を探すとなると他の地域に行ったほうが建設的でしょう。これらの情報を胸に抱きつつ、施設の見学をはじめるのが妥当です。