再開発の波に乗じて、介護施設が次々とオープン
練馬区と西東京市の境界線にまたがるように、敷地が広がる保谷駅。今世紀に入ってからは、駅舎や駅前のスペースの改修・増設工事が相次いで実行されています。特に過去10年間は、駅ビルのリニューアルやプラットホームの改築などが熱心に推進されており、その成果は目覚ましいものとなっています。駅の周囲は、程々に発達した市街地という趣です。公共の施設や商業施設などが駅の近くに固まっているほかは、平凡な街並みが続いています。また小ぢんまりとした農地などがまだ各地に残されており、建物が密集した雰囲気はかなり稀薄な点が特徴でしょう。保谷駅の近くで目立つ幹線道路といえば、都道233号線や都道・埼玉県道24号線および25号線でしょう。路線バスの系統はかなり多く、駅の北口・南口にて乗り降りできます。西武バスグループが、それらのバスの運行を実施しています。保谷駅は、西武池袋線に所属する駅です。特急列車などが停車しない駅ですが、5区間離れた所沢駅まで行けば全種類の列車がつかまります。所沢駅は新宿線と交差していることでも有名です。なおその1区間手前には秋津駅があります。秋津駅は、JRの武蔵野線への乗り換え場所として頻繁に使用されています。また、所沢駅のもうひとつの隣駅である西所沢駅では、狭山線への乗り継ぎが可能です。上り方面に関しては、6区間先に現れる練馬駅が最寄りの乗り換え地点となります。練馬駅は、都営大江戸線と接続しています。保谷駅の利用率は、前世紀の末期からゆるやかに低下していました。しかし再開発などが成功したため2000年代半ばから再度上昇に向かっています。1日ごとの乗降客数を調べると、2006年に53000人を超え、その3年後には56000人を超えました。2015年にはとうとう60000人を突破しました。この数字は、1990年代の安定期にも到達できなかった数値です。保谷駅の界隈は、まだ開発の余地が残されている地域だと評されてきました。介護事業界はその点を目ざとく利用しており、駅の四方に介護施設が連続して誕生しています。最初のうちは、駅から1~3キロくらいの範囲に重点を置いて探すとよいでしょう。もっと駅に近い施設(徒歩数分~10分程度)も、数軒ならあまり苦労せずに見つけられます。施設の種類に関しては、介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅が二大勢力のようになっています。ちなみに後者については、あまりコストがかからないところも少なくありません。




























































