23区最高の高齢化率を誇る北区の要所、赤羽橋。都内にしては格安な老人ホームも多数

赤羽駅を通る鉄道はJR東日本の管轄するものばかりですが、京浜東北線・宇都宮線(高崎線)・埼京線・湘南新宿ラインと、都内と関東北部などをつなぐ重要な路線が集中しています。東北地方への玄関口のような意味合いがあるともいえるでしょう。
ちなみに赤羽駅に集中している交通インフラは、JRの鉄道ばかりではありません。他の鉄道会社には縁がないものの、バス会社が運行を熱心に繰り広げてきました。埼玉県に近いこともあって、国際興業バスがかなりの存在感をアピールしていますが、関東バスや東京都交通局も負けてはいません。都内から埼玉エリアで近場の移動を高齢者がしたくなったときに、頼りがいのある移動手段となってくれます。
これだけスケールのある駅ですから、利用者の多さはけた違いです。1日平均の乗車人数は過去四半世紀を通してわりと安定しており、80000~90000人の間で推移を繰り返しています。2013年には89000人を超えており、90000人を突破する日が来るのもそう遠いことではないだろうという意見があちこちから出たほどです。駅構内のリニューアル計画や、さらに路線を延伸して他の路線と中継させるという計画も上がっており、将来はもっと発展する可能性を秘めています。
北区は、23区内で最大の高齢化率を記録したことで話題になりました。要介護認定者が増加するスピードも、油断がまったくできない状況です。北区においても、特別養護老人ホームや老人保健施設の人気が高い点に変わりはありません。
これらの公営の介護施設のサービスは年々発達していますが、肝心の収容力に関しては改善が容易ではありません。なるべく雑多な施設に関心を持つことが大事ですが、赤羽駅を軸にして施設をチェックすると、高齢者住宅・サービス付き高齢者向け住宅の中で、比較的安く上がる施設が多いことがわかります。
その次にわかるのは、住宅型/介護付き有料老人ホームに関しても安めの施設が多少存在することです。いずれの施設についても、月額使用料が15万円以内で入れることがありますから、よく探すに越したことはありません。それ以外にわかることとしては、グループホームの増加があげられます。認知症の場合は、ぜひ一度見学をおすすめしたいものです。