高齢者向けの介護施設は少なめ…でも、低額の施設もちらほら

千葉方面に向かう場合は、市川市・船橋市などを通り抜けて成田市方面にも千葉市方面にも行けます。また都内に向かう場合は、上野方面に行くこともできれば、隣の青砥駅で押上線に乗り換えることで、都営浅草線、さらに京急線に乗り換えて神奈川方面にもストレートで行けるという利点があります。そして北総線を使うことで、松戸市・鎌ヶ谷市・印西市などへのアクセスが簡単に実現します。
これだけ多数の路線が通る駅のため、京成線の中では群を抜いて利用者が多い駅です。京成本線と金町線の利用者は少しずつ増えており、2012年には1日あたりの乗車人数が、合計で52000人を超えました。いっぽう北総鉄道側の利用者はそれに比べるとだいぶ急なペースで増えてきました。1991~1992年には10000人に届かなかったものの、2010年以降は32000人を連続して超えています。これからもゆっくりと増え続ける可能性があるでしょう。
駅の周囲を見てみましょう。駅前はあまり広々としていませんが、京成タウンバスを使って葛飾区内の他の鉄道の駅まで行けるようになっています。また都営高砂団地が近くにあるため、その住民が利用する商業施設などがあり、生活はそれなりに便利です。
葛飾区の高齢化率は、23区内ではどちらかといえば高いほうに属します。ただしいろいろな原因が絡み合った結果、まだ老人ホームや高齢者専用住宅は多いとは言えません。葛飾区の当局もその事情には以前から懸念を感じており、年数と予算を費やして公的な介護施設を増やしていく予定を立て、実行に移しているところです。まだ特別養護老人ホームや老人保健施設のような、人気が集まる施設に入れない高齢者がたくさんいますが、その事情が解決に向かうためにはまだ時間がかかりそうです。
民間の施設もじゅうぶんではないわけですが、幸いなことに安い施設を見つけることはそれほど困難ではありません。京成高砂駅の周囲で探しても、介護付き有料老人ホームですら月額使用料が15万円以下に収まるケースが何件も見つかることがあるほどです。また、サービス付き高齢者向け住宅が今増えているところです。これらのメリットを、機を逃さずに活かすことが大切でしょう。