豊かな自然が残りながらも、住み心地のよい新興住宅地が林立

大阪府と奈良県の境界線に接する四條畷市。
市の半分以上の土地が、生駒山地の中腹に収まるように広がっています。
金剛生駒紀泉国定公園をはじめ雄大な山林のすばらしさに親しめる地域のほか、農地が広がる地域が市内の風景の大半をいまだに占めています。
もちろん住宅地や商業地もきちんと確保されており、特に高度経済成長の時代には大幅な開発計画が相次いで着工されてきました。
そのほかの市内の風景を探すと、貝塚や古墳、自社仏閣といった歴史上の名所が必ず入ってきます。
史書に綴られる前から、集落が無数に存在した土地柄で、市内を歩き回ると尽きない楽しみが生まれそうです。
府内ではとても小規模な都市ですが、市内に私鉄が通っていません(JR線については片町線を利用できますが)。
似たような理由から、高速道路に乗り継げる施設を探したいなら市外に出る必要がありますが、国道163号線を筆頭にいろいろな地方道が市民の通勤や移動を支えています。
国道1号線や170号線も、使用頻度が高い道路といえます。
市内を行動する際はコミュニティバスを使ってもよいですし、民間のバスに乗車してもよいでしょう。
京阪バス・近鉄バス・奈良交通バスといった選択肢が考えられます。
市内の人口推移は、独特の動きを示してきました。1970年代に急激に伸びたものの80年代以後は少しずつ減っていました。
しかし1990年代に入るとまた回復するようになり、2000年代半ばまではなかなか順調な増え方が確認されています。
この10年間はその上昇ぶりも落ち着いてしまい、微減というデータを残す年も出てきていますが。
過疎化の問題とあまり縁がなかったことから、四条畷市はきわめて小規模な自治体であるにもかかわらず少子高齢化の問題がまだ深刻ではありません。
2023年には人口5万4,765人、高齢化率26.9%との調査結果が出ました。
これらの好ましい特徴をなるべく守っていくことが、当座の目標となるでしょう。
四条畷市は小さな自治体のため、市内の老人ホームや高齢者専用住宅の数量は必然的に限られます。
ただし近年は目新しい施設の建設が連続的に行われてきました。
特に、民間の業者の間では四条畷市内に対する視線が熱く、介護つき有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・高齢者住宅・高齢者向け賃貸住宅と、施設のタイプに関係なく次々と設備が整った施設がつくられているところです。
新しいからといって、費用が高いとは決まっていません。
よく見て確かめることがいちばんでしょう。