副都心線と都電荒川線を筆頭に、交通機関が手近にそろった地域

豊島区内においては池袋駅などに比較的近い地域であり、数々の商業ビルが建てられています。その一方で集合住宅などが目立ち、オフィス街と住宅地が共存しているエリアとなっています。買い物や娯楽、また外出などで不自由さを強いられる恐れはまずないでしょう。
とはいえ、残念なことに駅の目の前や出入り口のすぐそばにはバスの停留所がまだ設けられていません。乗り場は少し歩いたところに2ヶ所ありますが、両方とも西武バスと都営バスが管理する路線が乗り入れています。
副都心線はまだ開通してから10年と経っていません。しかし有楽町線と重複する区間がかなり長く、隣の池袋駅から和光市駅までがその範囲に含まれます。この事実に象徴される通り、ほかの地下鉄との連携はとても緊密です。
いちばん乗り換えに便利な駅はもちろん隣接する池袋駅ですが、2区間先にある新宿三丁目駅も地味ながら捨てたものではありません。丸の内線と都営新宿線、そして西武新宿線への乗り継ぎを実現できます。
そして、都電荒川線の鬼子母神前停留場が雑司が谷駅の近くにあることを語らないわけにはいかないでしょう。この停留場は都電荒川線の管内にあり、荒川区や北区など都内北部を移動する際によく使われます。乗り換え先を探すと、王子駅前停留場や町屋駅前停留場が代表格となりそうです。前者では南北線とJRの山手線に、後者では千代田線と京成本線に接続しています。
雑司が谷駅の利用率は毎年成長しています。1日ごとの乗降客数は、開業から5年で1.5倍を突破したほどです(2008年は10000人を軽く超える程度でしたが、2013年には16000人近い数値を記録しています)。
雑司が谷駅の近辺では、高まり続ける一方の需要と比べると介護施設の総数はまだ物足りないかもしれません。しかし介護付き有料老人ホームを筆頭にすでに成果をあげているところが目立ち、全体的には介護サービスがよく行き届いていると評価できます。
都心部に近いことなどいくつかの原因から、費用面ではあまり安いエリアだとはいえません。しかしそれ以外に懸念材料はほとんどなく、安心して老後を過ごせるエリアとして年々進歩しています。