駅から遠くない介護付き有料老人ホームに暮らせる可能性
終戦直後まで、渡し船が活躍していた多摩川の沿岸に建てられた矢口渡駅。駅名の起源はその史実にあります。現在は、住宅密集地や商業地区、そして工業地帯などが混在する一角にある駅というイメージが強まっています。買い物に関しては、いちばん近くて発達している商店街は「荏原高校通り商店街」でしょう。名前の由来通り、日体荏原高校に近接する形で広がっています。大田区の中枢機能が集中する地区からあまり遠く離れていない点は、この駅の近隣に住居を構えるときの大きなメリットとなることでしょう。矢口渡駅は、国道1号線や都道311号線に近い位置にある駅です。バスに乗るときは駅近辺で簡単につかまりますが、すべて東急バスの手で運行されています。矢口渡駅は現在、東急多摩川線に所属しています。この路線は駅の総数が7駅しかない短い路線で、矢口渡駅は終着駅である蒲田駅と隣接している点が特徴です。この蒲田駅は池上線およびJRの京浜東北線に乗り換えできる点が強みとなっています(池上線に関しては、直通運転が多少実施されています)。発着駅である多摩川駅も乗り換え場所として重要です。この駅では東横線および目黒線への乗り継ぎを実現できます。矢口渡駅の利用率は、1990年代半ばから低下がはじまったと伝えられています。1日ごとの乗客数を振り返ると、13000人以下に減ったのは1994年のことでした。その後2000年に12000人以下にまで減りましたが、2000年代に入ると減少のスピードはだいぶ遅々とした歩みになっています。矢口渡駅の近所で介護施設に入りたくなったときは、駅から1.5キロくらいまでを。時間を惜しまずに調査してみるとよいでしょう。最近はそれくらいの範囲で開業している施設がいくつかあるからです。運がよいときなら、数百メートル(遅めのペースで歩いても、駅から10分とかからない距離)という近場で見つけられるチャンスだってあるでしょう。ただし、施設がその範囲に密集しているという意味ではありませんから、条件の良い施設を見落とすことがないように注意して探す必要はあります。施設の区分については、介護付き有料老人ホームと出会う確率が非常に高いエリアです(逆に言うなら、それ以外の区分の施設を探すときは苦労する可能性があることは否定できません)。そのようないきさつもあって、施設の入居コストは安く上がるとは限りません。それでも月額使用料については20万円前後で契約できることは考えられそうです。



































