「板橋の田園調布」は高齢者にも住みよい街でした

鉄道開発に乗じて進められた都市整備計画の模範となった土地で、昭和初期の雰囲気をところどころからいまだに感じ取ることができます。戦後に入ってから近年まで、ときわ台駅の周囲では随時集合住宅の建設などが行われてきました。住宅地として完成度が非常に高い土地と評価できます。そのかたわら、歩いていると宗教関係の施設や寺社仏閣などを見かけることが多く、落ち着いた雰囲気があります。
ときわ台駅の周辺では早くからバスの路線が整備されてきました。現在は、駅の北口に乗り場が集約されており、国際興業バスが中心となって路線が運行されています(関東バスや都営バスが関与する路線も、少数ではありますが人気を獲得しています)。
ときわ台駅は、東武東上線に属する駅です。発着駅である池袋駅にかなり近い位置にあるため、JRの山手線や埼京線、西部池袋線や都営地下鉄の有楽町線・副都心線・丸の内線など乗り換え場所はひたすら豊富です。その少し手前にある下板橋駅では埼京線のほか都営三田線に接続しています。
反対方向に視線を移すと、3区間先にある下赤塚駅が真っ先に目に飛び込んできます。この駅および隣接する成増駅では、そろって有楽町線・副都心線に乗り継ぎできるようになっています。
ときわ台駅の利用率は、高度経済成長の時期からバブル経済の時期にピークを迎えていたと考えられています。1990年代には、1日あたりの乗降客数が50000人以上を記録した時期がありました。しかし90~2000年代を通してじりじりと低下しており、2009年以後はまったく48000人以上を記録した年がありません。
ときわ台駅の近辺には、介護施設はよその地域と比較するとなかなか施設数や種類に恵まれているという意見があります。入居者の定員に空きがあるかどうかは時期によって変わるため、「施設が必要」と思ったときにすぐに施設が立て続けに見つかるとは限りませんが、駅からあまり離れていない範囲で探しても見つかりやすいことは事実。
それから、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのバランスも悪くありません。ちなみにサービス付き高齢者向け住宅は、リーズナブルな施設を求める客層を中心に人気を獲得しています。