東京大仏が近くに鎮座しています。参拝するだけでも楽しいです

高度経済成長の時代にベッドタウンとして開発されてきた場所の一部ですが、東京大仏を持つ乗蓮寺の最寄り駅でもあり、史蹟などはきちんと保存されてきました。この寺社は特に正月になると、初詣で客をいまだに大量に動員することで有名です。また、東京都中央卸売市場の板橋市場がある場所として、知る人ぞ知るエリアとなっています。
新高島平駅の近辺は2012年度から、区営のコミュニティバスが乗り入れるようになったことで、利便性が格段に向上しました。本数はあくまでも少な目ですが、高齢者の外出や散歩を促進する上で大きな貢献をしてくれています。
新高島平駅は、都営三田線に所属する駅。終着駅である西高島平駅のひとつ手前にあり、乗り換え場所を求めるときは上り方面を目指す必要があります。10キロ近く移動すると、新板橋駅が見えてきます。ここから3駅連続して乗り換え先を持つ駅が登場します。
そこからもっと先へ行くと、春日駅が現れます。春日駅から5駅連続して乗り換え場所に恵まれた駅と遭遇しますが、特に大手町駅と日比谷駅は都内の各地に向かう路線が何本も交差しているため、下車する頻度がとても高い場所となっています。
新高島平駅の利用率は、20年以上前から一貫して低下しています。1日平均の乗降客数を確かめると、最後に10000人を超えていたのは2004年のことだったことがわかります。2005年以後はきわめてゆっくりとではあるものの減少がつづいていましたが、2012年以降はまた少しずつ、増加を繰り返しています。
新高島平駅の利用率の低下は、都内全体に共通する高齢化問題や人口減少問題に通じるものがあるとたびたびいわれてきました。このような問題は一朝一夕には解決できなくて当たり前ですが、介護施設の増設といった当面の課題の早期解決を促す意味では有効でした。
まだ改善の余地がたくさん残っていますが、新高島平駅の近辺にはずいぶんとサービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームが増えました。徒歩数分の範囲ばかりで見つけるのは難しいですが、1~2キロ圏内まで範囲を拡大できるならかなりの選択肢が手に入ることでしょう。料金プランに関しては、安いところと高めのところ両方が手に入る印象です。