街並みの素晴らしさでは折り紙つき。満足できる居住環境です
広大な多摩ニュータウンは、長年の開発を経て見違えるほど美しくなったエリアが少なくありません。手つかずの更地だったころとは想像もつかない大変貌の事例としてよく持ち出されるのが、京王堀之内駅エリアでしょう。駅前から広がるライブ長池地区については、その機能性と外観の両面で高水準を実現していることから、国土交通大臣の手で「美しいまちなみ大賞」を21世紀に入ったばかりのころに受けたことがあるほどです。駅前に建てられている商業施設群の中にも、オリジナリティあふれるデザインを備えたところが少なくありません。そのかたわら、緑地などがバランスよく残された都市でもあります。近くには府中カントリークラブや中沢池公園などがありますし、マイペースで散歩などを楽しむ場所に困ることはありません。駅前が発達した駅の常として、バスロータリーも巨大ですが乗り入れている路線バスは基本的に、京王バス南または神奈川中央交通のどちらかに分類されます。京王堀之内駅は、京王相模原線の管内にある駅です。特急や準急などの列車が停まる駅には指定されていませんが、両隣にある南大沢駅と京王多摩センター駅で降りて待てば、すべての列車をつかまえることができます。京王多摩センター駅とその1区間向こうにある京王永山駅では、小田急多摩線への乗り換えができるという意味でも要注目の駅でしょう(京王多摩センター駅は、そのほかに多摩都市モノレール線への乗り継ぎもできます)。京王堀之内駅の利用率は、最初の10年くらいで7~8倍に膨れ上がったと報告されています。その後はだいぶ落ち着いたものの、相変わらず上昇は止まっていません。1日あたりの乗降客数は、2003年に史上初めて2万5,000人を超えました。そしてそのちょうど10年後には、とうとう3万人をオーバーしています。これは、開業直後のデータと比べると10倍に近い数字です。京王堀之内駅の周囲では現在、介護施設の戸数は残念ながらまだじゅうぶんではありません。もっとも住民の高齢化の進行度がまだ遅めであることなどを考えると、納得できる話ではありますが。それに、数は少なくても駅から1~2キロ圏内で選択肢を持てることは間違いありません。施設のタイプは、介護付き有料老人ホームを中心に、あとは住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といったところでしょうか。全体的な入居コストは安上がりだとはいえませんが、月額使用料が20万円以下で済む可能性はそれなりにあるでしょう。

















