旧鳩ヶ谷市の中心地区が、多様な介護施設が活躍する舞台に

長い間旧鳩ヶ谷市の公的機関が集中しており、今なお行政手続きの必要に迫られた際に苦労しない点はあまり変わっていません。そしてこの駅の誕生に合わせるかのように再開発事業が着手されており、まだ新しい集合住宅やその住民のために整備された商業施設などが目立ちます。
現代風の生活水準を享受できる一方で、かつての宿場町の名残や、戦線につくられた建物などが保存されている界隈もあり、郷土の文化などに気安くふれる機会があるという利点があります。
この駅はバスへの乗り降りがしやすい駅として有名になりつつあります。参入している事業者は国際興業バスだけですが、駅の東口・西口双方の乗り場に加えて少し離れたところにある乗り場を利用できるため、結果として使える路線の数はかなりの量になります。川口駅・東川口駅・草加駅・赤羽駅など、近接する自治体の主要な駅に向かうコースが比較的多いです。
埼玉高速鉄道線は、21世紀の初めに誕生したばかりの路線です。主に川口市内が走行範囲ですが、発着駅の赤羽岩淵駅は東京都内(北区)にあり、メトロの南北線に接続しています。
この駅の利用率は、マンションなどの建設が一定の成功を収めているため、年々上昇してきました。2007年以後は、1日平均の乗客数の伸びがゆるやかになっていますが、それでも2012年に9000人を突破しています。10年足らずで、創業年の2倍近い数値に達していることは、かなりの成長だと捉えてかまわないでしょう。
鳩ヶ谷駅の周囲では昨今、介護施設の進出が少しずつ勢いを増しています。施設の種類などにあまり偏りがないため、不特定多数の入居希望者の希望を叶えやすいというセールスポイントがあることは間違いなさそうです。
たとえば、コストがかからない施設を希望する場合、入居一時金と月額使用料を足して20万円以内という高齢者住宅を数件同時に見つけることができます。あるいは、駅から数百メートル以内という条件で探しても、やはり数件の施設にめぐり会えます(介護付き優良老人ホームや住宅型有料老人ホームなどが考えられます)。費用を惜しまない場合なら、数百万円クラスの施設がすぐに出てきます。ある意味で、施設探しにおける理想の地となっているわけです。