本州と九州をつなぐ要衝の近辺でメリットはいっぱい
下関市は、本州の最西端に位置する都市です。その中心地帯に所在する下関駅は、本州と九州を結ぶ交通の要所として、重大な役割を果たしてきました。近年の駅の内外の整備はコンスタントに実施されており、2014年には駅舎自体が全面的にリニューアルされたばかりです。2015年には、明治時代に頻繁に使用されていた「振鈴」と呼ばれる大型の鈴のレプリカが、通路上に一種のモニュメントとして展示されました。駅の周囲は非常に発展しており、中高層のビルが多数連なっています。その上で10年くらい前から再開発プロジェクトが進行しているため、駅前の光景は少しずつ変化しています。海と港湾に近いエリアでもあり、唐戸や壇ノ浦に至る一帯は毎年膨大な観光客が訪れる人気のスポットとなっています。下関駅はバスターミナルの大きさでも有名です。路線の大半は、地域密着型のサービスで名高いサンデン交通の手によるもので占められています。
下関駅は、JRの山陽本線に属する駅です。ただし、山陰本線や鹿児島本線へのアクセスもさかんに行われているため所管外への移動も容易です。管内での乗り換え場所を探すと、山陽新幹線が停車する新下関駅や厚狭駅が比較的近い位置にあります。後者については、美祢線への乗り換えも難しいことではありません。そして小野田線と接続している小野田駅や宇部線と連携している宇部駅も、よく利用される乗り換え場所となっています。
下関駅の利用率は、この20年を振り返るとじりじりと低下している様子がうかがえます。1日ごとの乗客数を見ると、最後に1万2000人台を記録していたのは2001年のことでした。その後2009年に初めて1万1000人を割り込んでおり、その後も低下に歯止めはかかっていない模様です。
下関駅の周囲は、ひと昔前と比べて人の流失がとまらない一角はあるものの、全体としては静かな場所ではありません。こうした条件は介護施設を建てる際はマイナス方向に働くことがあります。施設を見つけたいなら、駅から1キロ以上離れたあたりから探すようにする必要があるでしょう。施設がある程度固まって見つかるのは、おそらく4~6キロくらい遠ざかったあたりです。
もちろん、有利な材料はあります。たとえば、これだけ人や物資が集中するエリアであるにもかかわらず、施設への入居コストは総じて高めではありません。入居一時金と月額使用料はともに10万円台から20万円台くらいが平均でしょう。よく探せば、入居一時金が発生しない施設にも出くわせます。























