多摩市の巨大なハブ駅。その発展には非の打ちどころがありません
「多摩市を代表する駅はどこでしょうか?」という質問を受けたとき、「聖蹟桜ヶ丘駅」と回答する市民は非常にたくさんいるのではないでしょうか。多摩市は、23区方面から見たベッドタウンとして戦後長らく成長してきた都市です。聖蹟桜ヶ丘駅は、実際にいまだに各方面にある団地・ニュータウンの住民の移動を支えるという大切な役割を果たしています。そして駅の周囲は非常に発展しており、ショッピングモールなどの数と質は都下ではトップクラスに達しています。このようなバックグラウンドを持っているため、これまでに数えきれないほどたくさんの小説やTVドラマ、コミックなどの舞台に選ばれてきました。スタジオジブリの映画「耳をすませば」の題材となったことから、ある時期からこの作品にちなんだ町おこしが継続して行われています。聖蹟桜ヶ丘駅は、大量のバスの発着が要求される駅で、ターミナルの大きさは群を抜いています。京王バスグループの路線が多いですが、神奈川中央交通や東京空港交通、そして富士急山梨バスの路線もその間に混ざっています。聖蹟桜ヶ丘駅は、京王本線の中ですべての列車が停車する駅に指定されています。手近な乗り換え場所は、2区間離れている分倍河原駅と高幡不動駅となります。前者ではJRの武蔵野線に、後者では動物園線と多摩都市モノレール線に乗り換えるチャンスが発生します。どちらかといえば終着駅寄りの位置にありますが、京王八王子駅まで行くとJRの中央線・横浜線・八高線への乗り継ぎができて便利です。聖蹟桜ヶ丘駅の利用率は、1990年代後半に連続した低下傾向が確認されました。21世紀に入るとじきにその状態は中断し、現在までたいした変化は起こっていません。1日あたりの乗降客数は、10年以上前から6万5,000~6万9,000人の間で変動を繰り返しています。聖蹟桜ヶ丘駅は、大型のビルなどに取り囲まれるように所在している駅です。この特徴は高レベルの利便性を与えてくれますが、介護施設などを駅の近くに建てるという観点からすると不利に働きます。実際に、これから聖蹟桜ヶ丘駅の近くで施設に入りたいと思ったときは、1キロくらい離れたところから探すようにするほうが正解でしょう。最初のうちは、1~2キロくらいの範囲に的を絞って探すことを推奨できます。施設の種別については、介護付き有料老人ホームがいちばん多そうですが、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅などを探すことも困難ではありません。














