大きな商店街の近くで暮らせて、とにかく楽しいエリア

駅の発足は関東大震災のわずか4年後であり、商店街とともにすでに1世紀近い歳月を歩んできました。面積などのスケールはないものの、多機能トイレが完備されているなど時代の変遷にはしっかりと呼応しているという一面もあります。
ところで戸越銀座駅の周辺といえば商店街のイメージばかりが強いかもしれません。しかしそれ以外の施設やインフラなどもしっかり見つけられます。交通関係に視線を集中させるなら、国道1号線が通っていることや、東急バスの路線が3コース開通されていることなどが、よく調べなくてもすぐにわかります。なお商店街を通過すると、都営浅草線の戸越駅にぶつかります。買い物などを済ませたあとに、浅草線と池上線の2路線で移動するチャンスがあるわけです。
戸越銀座駅はあくまでも池上線だけが通る駅であり、乗り換えしたいなら数駅離れないといけません。しかし発着駅である五反田駅までたったの2駅しか離れていません。そこまで我慢すれば、JRの山手線と都営浅草線を自由に使えます。その反対方向に行く場合は、やはり2駅先に東急大井町線と接続する旗の台駅が待っています。それから、終着駅である蒲田駅まで行くとJRの京浜東北線および東急多摩川線を使えるという便利さがあります。
戸越銀座駅の利用率は、20年以上大きな変化がありません。1日あたりの乗客数は、9000~11000人の間で推移しています。ただし、乗客数減少の傾向が今後強まる可能性は一部の識者から指摘されています。
戸越銀座駅の周囲は、商店街などがひたすら目立つ場所です。どうしても老人ホームなどを建てるなら駅からある程度遠ざかった場所になってしまいますが、その分静けさや開放感を大事にしている施設が主力となっている模様です。
駅の近くでいちばん軒数が多いのはグループホームです。その次はおそらく介護付き有料老人ホームではないでしょうか。サービス付き高齢者住宅・住宅型有料老人ホームなどは多くはないものの、近隣の地域社会によく溶け込んでがんばっています。戸越銀座地区における介護施設の選択肢は、それなりに豊富になっているのです。