「中延スキップロード」「国道1号線」の近くで安らかな老後を

「中延スキップロード」と呼ばれる商店街は、東急池上線の荏原中延駅まで伸びており、散歩をしているうちにいつの間にかたどり着いてしまうことが日常茶飯事です。商店街から離れると、住宅地がゆったりと広がる光景に出くわします。
鉄道以外に頼れる交通網を探すと、毎日膨大な通行量を誇る国道1号線が目に留まります。長距離を車で移動したいときは、お世話になることが多いでしょう。この大通りに沿って高層ビルが少なからず並んでおり、事業所を入居させている企業もまた決して少数ではありません。そしてこの大通りにはバスの停留所が2ヶ所存在します。駅前にない点はネックですが、東急バスが快適なサービスを熱心に行っています。
中延駅は、東急大井町線と都営浅草線が交差する駅です。大井町線については、発着駅である大井町駅(JRの京浜東北線・東京臨海高速鉄道りんかい線が接続)と旗の台駅(東急池上線)が近場の乗り換え駅となります。また、二子玉川駅まで行くとそこからは、東急田園都市線に乗り換えられる駅が相次いで登場します。
浅草線については、2駅離れている五反田駅がJRの山手線および東急池上線と接続していて使い勝手がいい駅になるでしょう。もっとも、その少し先にある泉岳寺駅は、京浜急行本線などに乗客を中継してくれるという重要な役割を果たしており、乗り降りする確率がとても高い駅となるはずですが。
この駅の利用率は、短期的にみると頻繁に上下しているような印象を受けます。しかし長期的にみると徐々に減っていることがわかります。1日あたりの両路線合わせての乗客数は、2010年の調査によると23000人を下回っています。その20年前のデータと比較すると、26000人を超えていたことをつかみ取れます。
現在の中延駅の近くには、グループホームが次々に進出しています。建物・敷地面積などは少しずつ違うものの、まずまずのコスト(入居一時金・月額使用料ともに10数万円程度)で入居できる点や、アットホームな運営をスローガンにしている点は共通しています。そのほかのタイプの施設は、かつてと比べてだいぶバランスよくそろってきました。その中では介護付き有料老人ホームが、数の多さなどで少し目立つ存在になっているかもしれません。